セールスプロセス改善:「販売の階段」とは?

2008.09.28

経営・マネジメント

セールスプロセス改善:「販売の階段」とは?

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

はじめから高単価、高粗利の商品をお客さんが買ってくれるか?といいますと、そんなことはありません。まあ、個人が家を買うときは例外ですけどね・・・。いきなり買います。でも、お試ししたい。いきなり高単価のものを買って失敗したくないのは当たり前です。

 このセールスの階段はセールススキルが高い場合は、逆の階段も作れます。

 いきなり、500万円ぐらいのコンサル提案をした後に、いやそれは無理だよ、と言ってから、では、診断はいかがですか?100万円ですよ、と提案します。それもなー、と言っているお客さんには、教育のためのセミナーはいかがですか?数10万円ですよ、と。

 階段を下りる組み方もできますが、セールススキルが高くないとできないので、あまりお勧めはしません。

 素直に階段を上るアプローチが安全ですね。

 その設計をした上で、階段の1段目のお客さん、2段目にいるお客さん、3段目にいるお客さんの数で、今後の事業計画もたてられます。

 そう、顧客が資産であるという考え方に基づいて、企業価値の算出までできますね。
(厳密には流出率がかっちりわかってないとできませんけど・・・。それはまたの機会に解説します)

 見込み客を集めてから、現金が口座に入金される。当初の入金はこれで、次の入金は、という段階を踏む。

 それを私は「販売の階段」と呼んでいます。

 この階段の全体リードタイムを出す。段階ごとの顧客の流出率を出して、どれぐらいの見込み客を集めれば、将来にわたってどれぐらいの価値が?というのがわかります。

 簡単に計算する分には割引率とかは考慮しなくても充分です。そんな計算をしている暇があったら、新しいマーケティングプランでも考えてください・・・。

 セールスプロセス改善についてはまだまだ続きます。もうけっこうな回数を解説に費やしていますが、まだまだ語り足りない部分はいっぱいあります。

 それでは、次回をお楽しみに。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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