2026.08.25
アルゴリズムに選ばれる社会 ――それは、人間を幸せにするのか
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
ネットで商品を探すと、「あなたへのおすすめ」が現れる。 SNSを開けば、興味を持ちそうな投稿が次々と流れてくる。動画を一本見れば、似た動画が並ぶ。転職サイトでは、自分に合いそうな会社が推薦される。 私たちは、こうした世界をすでに当たり前のものとして生きている。 だが、この延長線上にどのような社会が待っているのか。
すでに世界は、この危険性に気づき始めている
この懸念は、単なる未来予測ではない。
EUのAI規則(AI Act)は、AIによる有害な操作や一部の「ソーシャル・スコアリング」を禁止対象としている。人間の社会的行動や個人的特性をもとに人を分類し、それによって不利益な扱いをする行為について、基本的人権へのリスクを認めているのである。
さらにEUのデジタルサービス法(DSA)は、EU域内で月間利用者4500万人を超える大規模プラットフォームに対し、利用者がパーソナライズされていないフィードを選べる仕組みを求めている。欧州委員会自身が、推薦アルゴリズムが社会や世論を大規模に形成し得ることを制度上のリスクとして扱っている。
これは、「アルゴリズムは危険だからやめよう」という話ではない。
むしろ逆である。
社会に大きな便益をもたらす技術だからこそ、どこまで委ねてよいのかを人間側が決めなければならないということである。
CHANGE
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株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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