2026.08.25
アルゴリズムに選ばれる社会 ――それは、人間を幸せにするのか
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
ネットで商品を探すと、「あなたへのおすすめ」が現れる。 SNSを開けば、興味を持ちそうな投稿が次々と流れてくる。動画を一本見れば、似た動画が並ぶ。転職サイトでは、自分に合いそうな会社が推薦される。 私たちは、こうした世界をすでに当たり前のものとして生きている。 だが、この延長線上にどのような社会が待っているのか。
「従わされている」と感じない社会
私は、この問題の核心はここにあると思う。
かつての支配は見えやすかった。
国家が命令する。
会社が指示する。
上司が評価する。
だから、納得できなければ反発する対象が見えた。
しかしアルゴリズム社会では違う。
「あなたへのおすすめです」
「あなたとの相性は92%です」
「採用可能性が高い求人はこちらです」
「この人材の活躍予測はAです」
「信用スコアが基準に達していません」
命令されているようには感じない。
むしろ、合理的な判断を助けてもらっているように感じる。
だからこそ強い。
ここでいう「洗脳」は、誰かが意図的に人間の思想を操作するという意味ではない。
もっと静かなものである。
技術が制度になり、制度が習慣になり、習慣が常識になる。
そしていつの間にか、
「なぜ、その基準で人間を評価するのか」
という問いそのものが消えていく。
これを私は、アルゴリズム社会における常識の自動生成と呼びたい。
CHANGE
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株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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