2026.08.25
アルゴリズムに選ばれる社会 ――それは、人間を幸せにするのか
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
ネットで商品を探すと、「あなたへのおすすめ」が現れる。 SNSを開けば、興味を持ちそうな投稿が次々と流れてくる。動画を一本見れば、似た動画が並ぶ。転職サイトでは、自分に合いそうな会社が推薦される。 私たちは、こうした世界をすでに当たり前のものとして生きている。 だが、この延長線上にどのような社会が待っているのか。
「おすすめ」は、商品だけではなくなっている
米国連邦取引委員会(FTC)は2025年、企業が消費者の現在地、閲覧履歴、購買履歴だけでなく、ウェブページ上でのマウスの動きや、買い物かごに入れたまま購入しなかった商品といった細かな行動データまで利用し、価格や割引、表示する商品を個別化できる実態を報告した。
FTCが調査した仲介企業は、食品からアパレルまで少なくとも250社の顧客企業と取引していた。FTCは、同じ商品でも消費者の属性や行動によって価格や提示条件が変わる「surveillance pricing(監視型価格設定)」が、消費のあり方そのものを変える可能性を指摘している。
つまり、「あなたに合った商品をおすすめします」という世界は、その先で、
「あなたなら、この商品を、この価格でも買うだろう」
という世界へ進む可能性がある。
これは単なる広告の高度化ではない。
私たちが市場を見て商品を選ぶだけではなく、市場の側も私たちを見て、一人ひとりに異なる世界を見せることが可能になるということである。
CHANGE
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株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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