ナレッジバリューの時代をつらつらと考える

2009.04.11

経営・マネジメント

ナレッジバリューの時代をつらつらと考える

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

ナレッジというもののバリューがだいぶ理解される時代になったもんだなあ、と最近しみじみと思います。モノ単体は売れない。そのモノを使うと、何が何にどう変わるの?というところが大事になってきていますよね。今日はそういうお話しをゆるーく捉えるお話しです。

 だから、情報生産スキル関連の書籍が売れる。知的生産術とか、地頭力を鍛えるとか。

 だから、コンサルティング出身者は重宝される。情報処理能力、ナレッジ生産力が高いから。

 ナレッジが価値となる時代ですね。今、その時代への移行が急速にはじまっています。モノ単体だけでは価値にはならない。単にモノを作るだけの製造業が厳しくなってきますよね。

 モノに広告の価値を上乗せするだけでは、当初から概念的に設計された商品には勝てないですし。

 それで、皆さんは今のことに興味があるかもしれません。今とその少し先に興味があるかもしれません。

 でも、今回はあえて先を見てみます。

 ナレッジがバリューになる時代の次の時代は、おそらくウィズダムが価値となる時代です。

 ナレッジバリューの時代の終わりには、ありとあらゆる法則のようなものは、もう既に用意されている。みんな、それを前提としている。

 それでも期待通りの未来を出現させるのはなかなか難しい。

 ただ、ロジックをぎりぎりまで詰めたところの先の感覚の中で、誰も思いつけないようなビジョン、発想。そういうものを明確化することで、そういった未来を作れる。

 そういう感覚的な価値。一瞬でインスピレーションで全てが解決できるようなそんなビジョンをどれだけ出せるか?が勝負になるような時代になるような気がします。

 「感覚の優劣」が競争のポイントになるのかもしれません。この時代の人は、空気を吸って吐くように、感覚的に出した答えをロジックで後付で説明できるのかもしれません。

 まあ、そんな時代に、「競争のポイント」なんていう資本主義的なパラダイムの中の概念が残っているかどうかわかりませんけどね。

 つらつらとブログのように書いてしまいましたが、何かしらのヒントはありましたでしょうか?あんまり直接的に書くと語弊がある内容をギュッとつめてやわらかく包んでみたつもりです。

 こういったナレッジがあなたの素敵なビジネスライフに資することを心より祈ります。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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