セールスプロセス改善:PRが先、刈り取りは後!

2009.02.15

経営・マネジメント

セールスプロセス改善:PRが先、刈り取りは後!

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

集客というのは、どの会社にとっても悩ましいことですね。集客ができてできてしょうがない、という会社も見たことがありますが、すごいリソースを投下しています。ただ、取り扱う商材にもよりますが、いきなり集客をしよう、刈り取ろうと思ってもできません。PRが先立って必要なのです。

 コエンザイムQ10に人が群がっていた時、気長にPRなんてやっていたら、商機を逃します。そういう時は刈り取りまくってください。

 ただ、そんな商材は滅多にありませんけどね。

 このへんでも止められますが、もう少しだけ、高度なお話しをしましょう。結局、Web媒体が発達したことによって、情報は摂取しようとすればできるようになりました。

 PRしていることも、本当か、嘘か、そういうものはじっくり考えれば、じっくり感じればわかってきますよね。

 だから、怪しい情報商材は購入を急がせるんです・・・。いますぐ申し込むと・・・、今すぐ申し込まないと・・・、という脅しの文句がありますね。

 多分、90年代から2000年前後に日本で大流行したダイレクトマーケティング、ダイレクトセールスの考え方は今でも使えると思いますが、その時に流行した文言はもはやしんどいですね。

 「○○な方にいいお知らせです!」とかね。

 その本位がわかっていれば、自分でいかようにでも組みなおせますけど、うわべをなぞっていると集客できなくなってきていると思います。

 結局、本質的なバリューからのメッセージの質が問われています。そういったメッセージを出し続けられている会社は、集客には困らないでしょうけど、そういったことが無い会社は、集客に困るでしょう。

 もはや自分メディアのパワーが、企業が作っているメディアのパワーとの差を本当に縮めてしまっています。

 そうすると、メディア価値というのは、なんなのか?というところに行き着きます。特にWeb上の場合です。

 メディア価値よりも、コンテンツ価値へと、クリティカルポイントが移行し始めています。というか、Webメディア上ではもう移行し終わっているでしょう。

 そのコンテンツ価値の源泉は、結局、そのビジネスの社会に対する提供価値です。その背景にあるストーリーですね。なぜ、その人はそのビジネスをやっているのか?、と。

 このあたりのお話しは、わかる人にはわかるけど、分からない人には全然伝わりません。いまだに、古いセールスメッセージで集客できると思い込んでいたりします。

 「できなくはないですけど・・・」とそういうお客さんに私は言います。

 でも、悲しい気持ちになります。この時代の移行に気づいてすらいない人が多いのですね。

 この辺りのお話しは、お伝えしたいことはやまのようにあるのですが、テーマを絞っているので、今日はこのへんで失礼致します。

 あなたの見えているビジネスの風景が、一気に開けることを心よりお祈り申し上げます。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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