🔟これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス《10章》

2026.05.18

仕事術

🔟これからの時短コスパAI仕事術―昭和・令和・未来のビジネス《10章》

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

AIの話をすると、会議不要論に流れやすい。 AIで要約できる。 AIで論点整理できる。 AIで資料もつくれる。 AIで相談文も整えられる。 だったら、もう会議はいらないのではないか。 そう考える人もいると思う。

これまでの会議は「話しながら考える場」だった


ここで改めて振り返ると、
これまでの会社の会議は、かなり多機能すぎた。

背景共有もする。
課題整理もする。
情報不足確認もする。
意見交換もする。
結論も出そうとする。
宿題整理までやる。

つまり、会議の中で全部やっていた。

だから長くなる。
だから疲れる。
だから結論が薄くなる。

本来、これだけの工程を一つの場に押し込めるのは無理がある。
でもAIがなかった時代には、それしかなかった。

だから昭和の会議文化は自然だったとも言える。
集まって、その場で考えるしかなかったからだ。

だが、今は違う。

考える前の整理はAIが手伝える。
だから人間は、話しながら整理する必要が減る。

この差は大きい。

ミライの会議は「地図を持って入る会議」になる


私は、これからの会議のいちばん大きな特徴はこれだと思っている。

地図を持って入る。

つまり、会議の前に、もう景色が揃っている状態だ。

* 何が強みか
* 何が弱みか
* 顧客は誰か
* 競合は何か
* 課題は商品か価格か販路か販促か
* 依頼内容は何か
* 説明の結論は何か
* 問題の枝はどこか
* 今どのフェーズにいるか

これが見えていれば、会議はかなり軽くなる。
そして密度が上がる。

私は、この
“地図を持って入る会議”
こそが、AI時代の標準になると思っている。

会議で地図を描くのではない。
地図を共有したうえで、どこへ進むかを決める。

これが本質だ。

会議の価値は「話した量」ではなく「決めた質」に変わる


これまでは、会議でたくさん話した人が仕事をしているように見えやすかった。

背景を詳しく説明する。
たくさん意見を出す。
論点を次々と広げる。
場を回す。
その場で答える。

もちろんそれも大事だった。
だがこれからは、評価軸が変わると思う。

大事なのは、どれだけ話したかではない。
どれだけ質の高い判断ができたか
である。

会議時間が短くてもいい。
発言量が少なくてもいい。
事前整理が十分で、必要な決定ができたなら、それが強い。

つまり、会議の価値は
「参加した感」
から
「決めた密度」
へ変わる。

私は、この変化はかなり大きいと思っている。

AIは会議を冷たくするのではなく、人の時間を人らしい仕事に戻す


AIが入ると、人間らしさが減るとか、冷たい仕事になると感じる人もいるかもしれない。

だが私は逆だと思っている。

今まで人間は、
本来もっと人間がやるべきことではない部分に時間を使いすぎていた。

背景説明。
認識合わせ。
確認の往復。
論点探し。
情報不足の補完。
長い前置き。

こうしたことに会議時間が消えていた。

でも本当に人間が価値を出すべきなのは、
優先順位を決めること。
トレードオフを引き受けること。
関係者の腹落ちをつくること。
リスクを見て決めること。
責任を持つことだ。

AIが前整理を担うことで、
人間はそこに集中できる。

だから私は、AIは会議を冷たくするのではなく、
会議を人間らしい場に戻す
のだと思っている。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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