​クリスマスツリーの起源

画像: レーダーマルクの2011年のケルプ:op-online.de のziesecke氏の写真を引用

2022.12.22

ライフ・ソーシャル

​クリスマスツリーの起源

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/クリスマス。それは、新たな年、新たな時代に向け、世界を清めるお祭り。新しい朝食の日。これまでいろいろあったにせよ、それをすべて捨てて、忘れて、新たな気持ちで新たな年を迎えたいもの。/

このとき、新設(改修)教会堂の前にケルプを立てる。これは、針葉樹で、先っちょ以外は枝を落とし、リボンなどでカラフルに飾り付けたもの。そして、この頂上に、例の朝食、ウェック、ウルシュト、ウン・ワイを飾る。そして、リボンを持って、そのまわりでぐるぐるダンス。Gstanzl、グスタンツルというワルツの歌が一般的。そして、その後のメリーゴーラウンドも、このぐるぐるダンスが機械化されたもの。

もちろん、お祭りだがら、多くの人が集まる。町の人はもちろん、遠くの観光客も。教会前には、ケルプを中心に、大きな市が立つ。つまり、これがクリスマスマーケットの始まり。そして、このケルプだが、この市で、抽選にかけられる。というより、新設教会堂の建設費を集めるための仕掛けが、このケルプ。村中の人、来訪者たちが、聖別祭の間、ケルプの富くじを買う。そして、祭りの最後は、この富くじの抽選会。一等は、もちろんケルプそのもの。この神聖な木を自分の家に組み込む。二等以下も、かなり豪華な賞品で、だれもがなにかしらのプレゼントをもらえる。これが、クリスマスプレゼントの始まり。

クリスマスツリーは、場を聖別するケルプが始まり。新しい朝食の日。だから、マインツなどでは、復活祭に先だって春の到来を告げるカーニバル(ファスナハト)でも、ケルプにウェック、ウルシュト、ウン・ワイを飾る。

さて、クリスマス。それは、新たな年、新たな時代に向け、世界を清めるお祭り。新しい朝食の日。これまでいろいろあったにせよ、それをすべて捨てて、忘れて、新たな気持ちで新たな年を迎えたいもの。


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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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