フレームワークを端緒に「見えないものを見る」をつらつら考える

2009.11.30

経営・マネジメント

フレームワークを端緒に「見えないものを見る」をつらつら考える

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

コンサルティングスキルがフォロアーレベルにまで普及してきました。普及したとしても真髄の部分は全く理解されない。抜け落ちるものが相当ある。空手がもし普及しても、達人と知っているだけの人では雲泥の差が生じますよね。それと同じです。で、その抜け落ちるであろう部分は何なのでしょう?ということをつらつら書きます。

 栄養士のコールセンターサービスアップセルできるかもしれないし、毎月システム使用料金が取れるかもしれない。

 でも、トイレだったら売り切って終わりですよね・・・。

 掃除が楽とか、そういう方向に行ってしまう。「アラウーノ」がヒットしたとして、どうでもいいのです。そんなものはブレークスルーでもなんでもないのです。

 関係性が重要です。具体的なモノに引っ張られずにいかに関係を構築した全体を作れるか?がバリューを売る、さらに大きなバリューを売るということであり、最近言われる「ビジネスが概念化した」ということです。

 まあ、たまに、感覚が特異な方がいて、関係が目に見える人もいるんですが、そういう人は霊能者みたいな扱いを受けてしまいますけどね。

 ちょっと遠い知人に、法隆寺の末裔という人がいて。ある人を見ると、特別な関係にある人が見えるそうです。恋人が何人いるとかそういうことがわかるそうです。特殊な共感覚の1つかもしれません。

 モーツアルトは音が光で、色で見えたそうですので、そういう感覚を持つ人間がいても不思議ではないでしょうけどね。

 まあ、人間の認知というのはとても不思議なものですから。

 フレームワークに内在する関係性が見えていますか?エンティティを埋めることで自己満足に陥っていませんか?どうだ分析ができた!と。

 でもね、そんなもんなんの意味もないのです。埋めるだけでは意味がない。関係が浮き上がって見えてこないと、現在がわからない。未来に生じさせるべき関係もわからない。

 そうすると、儲かる未来を作れない。

 ビジネスは儲かる未来を作る活動ですよね。まあ、社会起業でもいいですけど、儲かる仕組みを組めない人が、社会的に意味ある作用を拡大再生産する仕組みが作れるわけがないと私は思いますけどね。

 では、今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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