1. マーケティングは手法ではない。40年考え続けて辿り着いた結論 2. マーケティングは、すべてのビジネスのOSだと思っている 3. 問題解決でもエンジニアリングでもない、マーケティングの正体 4. なぜ優秀な人ほどマーケティングでつまずくのか 5. 顧客志向は、マーケティングの「結果」ではなく「前提」だ
──それは、すべてのビジネスのOSだと思っている
今回、私たちのチームはマーケティング研修に参加し、
参加チームの中で唯一、プラチナレベルで優勝することができた。
結果だけ見れば、素直にうれしい。
でも研修が終わり、少し時間を置いて振り返ったとき、
胸に残ったのは達成感よりも、むしろ強い違和感だった。
「勝った理由は何だったのか?」
その問いに、手順やフレームワークでは答えきれない感覚があった。
うまくいく・いかないは、思っている以上に“技術”で決まっていない
研修の中で感じたのは、
多くのチームが仕事の進め方のうまさや
正しそうな手順に、大きく左右されていたということだ。
問題をどう定義するか。
どのフレームワーク的な考え方を使うか。
どんな順番で検討を進めるか。
どれも間違ってはいない。
むしろ、仕事としては優秀だ。
ただ、それらが前に出すぎた瞬間、
顧客の存在が、急に薄くなる。
議論は整理されているのに、
「誰の、どんな気持ちを動かしたいのか」が見えなくなる。
私はその光景を、研修中に何度も目にした。
参加者は、大きく三つのタイプに分かれていた
あくまで私の印象だが、
参加者の多くは、次の三つのタイプに分かれていたように思う。
一つは、①問題解決・ロジック重視型。
課題を構造化し、正解ルートを見つけようとする人たち。
もう一つは、②エンジニアリング・設計型。
プロセスや手順、再現性を大切にする人たち。
そして三つ目が、③営業・現場感覚型。
顧客との距離は近いが、考えを構造として残すのが苦手な人たち。
どれも必要な力だ。
優劣の話ではない。
ただ問題は、
それぞれが分断されたまま存在していることだった。
オムニチャネルもデジマも、まだ“前提”になっていない現実
もうひとつ、見逃せない前提がある。
多くの参加者が置かれている環境では、
オムニチャネルやデジタルマーケティングは
まだ「自然に使いこなすOS」にはなっていない。
顧客接点は分断され、
データはつながらず、
オンラインとオフラインは別物として扱われている。
この環境では、どうしても
マーケティングは部分最適の技術になりやすい。
・ロジックは整っている
・設計も破綻していない
・現場も努力している
それでも、なぜか響かない。
私は40年、マーケティングを考え続けてきた
ここで少し、個人的な話をしたい。
私は決して、特別なキャリアを歩んできたわけではない。
ただ、入社後比較的早い段階から、
マーケティングというものを考え続けてきた。
気づけば、もう40年になる。
薄い経験かもしれない。
それでも、考えることだけはやめなかった。
そして、今も変わらず思っている。
マーケティングは、すべてのビジネスの基礎であり、OSだと。
マーケティングは、フレームワークではない
マーケティングは、
フレームワークの使い方ではない。
施策の名前を知っていることでもない。
それはもっと手前にある。
• 顧客をどう見ようとするか
• 相手の立場に、どこまで想像力を向けられるか
• 自分たちの都合より、相手の体験を優先できるか
そうしたマインドそのものだ。
だから私は、
マーケティングは
顧客志向やホスピタリティの源泉だと思っている。
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2015.07.10
2015.07.24
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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