「自己PがMECEに言えたよー」から、MECEを考える

2010.04.01

経営・マネジメント

「自己PがMECEに言えたよー」から、MECEを考える

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

だいぶ前に、マックで「自己P、ミーシーに言えたよー!」と言い合っていっている女子大生がいました。まあ、別に、言うべきことをモレなくダブリなく言えた、という意味ではそれはそれでいいのですが。

 ただ、考える技術として、コンサルティングで言われまくるミーシーとはちょっと違うわなあ、と思ったので、もしも、まじめに自己PRなるものにMECEを適用して考えたら?というようなことをTwitterでつぶやきました。

 多分、大学生が読んでも全くわからないと思いますが、なんとなく、気まぐれに書きました。下記のポストはそんな感じです。

①眠い。眠いのでマックで聞いた「自己PがMECEに言えたー」という言葉に関して、まじめにレスしてみよう。まず、MECEとは、ミューチュアリーエクスクルーシブ、コレクトリーエグゾースティブの略。モレなく、ダブリなくである。上記の言葉は、「モレなくダブリなく自己Pが言えたー」と言ってる

②確かに、私のいいところは3つあります!と言って、2つがダブっていたら、なんか変だ。それはそれでいい。でもさ、「自分のいいところ」は「いろんなあなた」から抽出するんだよね?今まで生きてきて、いろんな場面があって、それを積んで平均化して言う面はあるけどさ。全部なんて言えないよね?

③でね、「いろんなあなた」があったのに、「小学校の頃のあなた」からしか抽出してこなかったらもったいないよね?だから、探してくる先はMECEに探してきたほうがいい。そりゃそうだ。「あなた」を忘れてきちゃいけない。

④でさ、いいところは、ギュッと抽出する。簡潔に。相手が望むように抽出する。そりゃ、当たり前だ。あなたは多面的だ。その中で、相手がすごく望む側面とそうでない側面があるでしょ。相手が望む側面を中心にギュッと出すんだ。当たり前だ。

⑤だから、相手に自分のいいところを伝える時には、当然、捨てる部分も出てくる。ギュッと抽出するんだから、当たり前。その出てきた「あなた」は多面的な「あなた」の全てではないが、いろんな一部の1つだ。いろんなあなたがある中で、相手にあわせた「あなた」を出すんだ。

⑥だから、出てきたあなたはMECEではないんだ。自分というものの中に、矛盾したキャラクターを感じることも多々あるだろう。それは当たり前だ。平均化すると漏れる。キャラクターは平均化なんてできない。だから、複数の自分がいて当たり前。人は日々、相手が望む自分を出しながら生きてる。

⑦自分というキャラクターを抽出する前の「あなた」をMECEに引っ張ってくるのはいい。でも、あなたが合理主義的な全体像で自分を縛って、こういう人間なんです!と言ってみて、こんなのわたしじゃない!というようになっても変でしょ。ビジネス文書訓練のように自己規定訓練やっても無駄よ。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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