自動車業界で激化するSDVへの巨額投資。新車売り切り型から追加ソフト販売型へのビジネスモデル転換が期待されるが、そこには「マネタイズを阻む3つの冷徹な現実」が立ちはだかる。
おわりに:日本勢に求められる「冷徹なリアルへの解」
PC業界が辿った悲惨な歴史、そして先行するEV・SDVメーカーの足元の苦戦。これらの状況を、世界に冠たる日本のOEMや大手Tier1の経営陣が熟知していないはずがない。むしろ百も承知の上で、なおも巨額の投資原資を投じ続けているはずである。
だとすれば、彼らはこの「コモディティ化の罠」を回避し、莫大な開発費を回収するために、どのような独自の防衛策や勝利のシナリオを描いているのだろうか。
単なる「スマホ化・PC化」の追随ではない、日本のモノづくりの強み(高精度な摺り合わせ技術や耐久性、系列サプライチェーンの信頼性)とソフトウェアをいかに融合させ、独自のマネタイズポイントを構築するのか。あるいは、欧米や中国とは異なる、どんな「第三の道」を見出しているのだろうか。
自動車産業が日本の命運を握る基幹産業である以上、各社が抱く「巨額投資回収」に向けた真の戦略シナリオ、その胸の内を我々は早く知りたいものである。
経営・事業戦略
2025.09.17
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2026.02.11
2026.04.16
2026.05.20
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
「世界的戦略ファームのノウハウ」×「事業会社での事業開発実務」×「身銭での投資・起業経験」。 足掛け39年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は大企業・中堅企業向けの事業開発・事業戦略策定にフォーカスした戦略コンサルティング会社。AIとデータサイエンス技術によるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。https://www.pathfinders.co.jp/ ✅第二創業期の中小企業経営者向けの「個別指導型」経営塾『羅針盤倶楽部』を主宰。https://rashimban.pathfinders.co.jp/
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