多くの人は手帳を、「忘れてはいけないこと」や「やるべきこと」を管理するための道具として使っています。しかし、それだけでは手帳は義務の集まりになり、負担に感じやすくなります。 一方で、人は状況や感情によって判断がぶれやすいため、周囲の影響に流されず一貫した行動を取るには、自分の中にある「軸」を明確にすることが重要です。その軸を手帳に書き、日々振り返ることで、迷いや不安がある時にも冷静に判断できるようになります。
手帳の役割としてよく言われる言葉に、「自分自身をマネジメントするツール」という言葉があります。自分のやるべきこと、スケジュール、そして、仕事やプライベート両方の大切な情報や記録など、間違った方向に進むことがないように、管理してくれるという考え方です。
しかし、手帳が自分の「コーチ」のように、自分を導き、リードしてくれるツールになるとしたらどうでしょう?
判断に迷ったとき、どうすればいいのかわからなくなったとき、手帳を振り返り、そこに行くべき道筋が見えるとしたら、これほど力強いものはないはずです。
手帳を「自分専用のコーチ」に変えるための方法を考えてみましょう。
従来の使い方は、コーチではなく「しもべ」
多くの人の手帳の使い方は、「忘れてはいけないこと」「守らなければならない予定」「やらなければならない必須事項」といったことが書いてある、「しもべ」的な存在です。
大きな失敗をしないように、また人間関係でのトラブルにならないように、やるべきことや忘れてはならないことを指示してくれます。多くの人がとても多忙な毎日を送っていますので、やり残しや“うっかり”を防いでくれるわけです。
また、人は緊急事態や大きな問題が起きたりすると、パニックになったり、焦って冷静な判断ができなくなったりします。そうしたときに、「やることを忘れていますよ」「今日はこういう予定が入っていますよ」と教えてくれます。
軸がなければブレる
人はそのときの状況によって気持ちや意思は動きます。いろいろなことがうまくいき、好転しているときは、自信満々で強気になり、思い切った行動や戦略を立てがちになり、逆に、トラブルが続出し、結果も出ていないときは、消極的で弱気な行動計画になるものです。
そのときの状況や気持ちの状態によって計画が変わってしまったら、状況(周囲からの影響)によって、行動や発言が変わってしまうことになってしまい、あとから振り返ってみたときに、「なぜあのような行動をとってしまったのだろう」といった後悔や無念さを感じてしまうことになりかねません。よく「最近、あの人強気だ」とか「最近、弱気な発言が目立つ。そんな人じゃないはずだけど」といったような話は、よくあることでしょう。
ビジネスや生活に浮き沈みがあるのは当然のことです。環境や状況の変化に動じず、首尾一貫した自分であり続けるためには、自分の内面にある「軸」を明確にし、手帳に言語化(視覚化)しておくことです。普段からその「軸」に向き合っている限り、多少の浮き沈みには冷静に対処できるはずです。
関連記事
2009.10.27
2010.03.20