2️⃣【連載】時代でビジネスはどう変わったのか?②24時間戦えますか?は、なぜ消えたのか

2026.03.22

組織・人材

2️⃣【連載】時代でビジネスはどう変わったのか?②24時間戦えますか?は、なぜ消えたのか

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

かつて日本には、こんなCMが流れていた。 「24時間戦えますか?」 今これをそのまま流したら、炎上する可能性が高い。 だが昭和の終盤、このフレーズに違和感を持つ人はほとんどいなかった。

かつて日本には、こんなCMが流れていた。

「24時間戦えますか?」

今これをそのまま流したら、炎上する可能性が高い。

だが昭和の終盤、このフレーズに違和感を持つ人はほとんどいなかった。

なぜか。

“働くこと”の前提が違ったからだ。

■ 昭和:長時間=忠誠心


昭和のオフィスでは、こんな光景が普通だった。

🔥昭和労働トリビア

・始業30分〜1時間前出社が暗黙ルール
・上司より先に帰らない
・終電帰りは努力の証
・土曜出勤がある企業多数
・サービス残業という言葉すら一般化していない
・会議後にそのまま飲み会
・「忙しい」は褒め言葉
・有給取得率は現在より大幅に低水準
・育休制度はほぼ機能していない
・会社の電話番は若手の仕事

働く時間は「会社への忠誠心」だった。

人口は増え、経済は成長し続けていた。
会社が拡大する限り、ポストも増えた。

長く会社にいることは、未来への投資だった。

■ 平成:長時間労働の“代償”が見えた


バブル崩壊後、企業は人員削減を進めた。

仕事量は減らない。
人だけが減る。

💥平成労働トリビア

・1990年代後半、年間総労働時間は約1,900時間超
・サービス残業が社会問題化
・過労死という言葉が一般ニュース化
・リストラ後の「残った人」への業務集中
・派遣社員急増で正社員との格差拡大
・終電帰りが常態化する業界多数
・「成果主義」導入で競争激化

頑張れば報われる、の前提が揺らぐ。

会社に時間を捧げても、
リストラされる可能性がある。

ここで初めて、
「長時間=安全」という図式が崩れ始める。

■ 令和:時間よりも“生産性”


そして決定打が来る。

コロナ禍。

強制的にリモートワークへ移行。

🚀令和労働トリビア

・在宅勤務率が急上昇
・通勤時間ゼロ化
・オンライン会議常態化
・チャットツール中心の業務連絡
・有給取得率上昇傾向
・副業容認企業増加
・週休3日制導入企業登場
・残業時間の可視化

会社に“いる時間”ではなく、
出した成果が評価対象になる。

「頑張っている姿」より
「出した結果」。

働く場所も、時間も、選択肢になる。

■ 世代別・衝撃ポイント


昭和世代が驚く令和

・若手が定時で帰る
・有給を全消化する
・上司がリモート勤務
・副業を隠さない

令和世代が驚く昭和

・土曜出勤
・会議後の強制飲み会
・徹夜が武勇伝
・仕事中心の生活設計

平成世代の本音

「どっちも経験した」

■ なぜ消えたのか?


理由は3つ。
1. 人口減少で人材が希少になった
2. デジタル化で労働の可視化が進んだ
3. 働き方が“競争力”になった

昭和は「時間を出す」時代。
平成は「耐える」時代。
令和は「選ぶ」時代。

24時間戦うことは、
効率的ではなくなった。

■ 本当の変化


働き方が変わったのではない。

人間観が変わった。

昭和は会社中心の人生設計。
令和は人生中心の仕事設計。

会社のために生きるのか。
人生の中に仕事を置くのか。

この違いは小さくない。

次回は、
「金利6%時代を若者は知らない」。

お金の常識がどう壊れたのかを、
数字で解剖する。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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