第6回学業成績とビジネス能力は、なぜズレるのか

2026.01.22

組織・人材

第6回学業成績とビジネス能力は、なぜズレるのか

富士 翔大郎
シニアインストラクター

第6回 学業成績とビジネス能力は、なぜズレるのか ― 評価軸が変わると、能力の見え方も変わる ―


第6回

学業成績とビジネス能力は、なぜズレるのか


― 評価軸が変わると、能力の見え方も変わる ―



「学生時代は優秀だったのに、仕事では伸び悩む人がいる」
この現象は、珍しくない。

でもこれは、
本人の能力が落ちたわけでも、
環境に甘えているわけでもない。

原因は、かなり単純だ。

評価軸が変わった

それだけの話だ。



学業評価が見ているもの

学業で評価されるのは、主に次の力だ。
• 正解にたどり着く力
• 処理速度
• 再現性のあるアウトプット
• ルールの中での最適解

これは確かに能力だ。
しかも、かなり高度な能力でもある。

ただし、
評価対象が限定されている。


ビジネス評価が見ているもの

一方、仕事で評価されるのは、
• 正解がない中での判断
• 利害調整
• 不確実性への耐性
• 失敗後の修正
• 長期的な影響

ここでは、
「一発で当てる力」より
「揺れながら調整する力」が効いてくる。


ズレは能力差ではない

学業で評価されてきた人が
社会で戸惑うのは、

能力の種類が変わっただけ

だ。

これは劣化ではない。
評価環境の切り替えだ。


問題は、ズレが説明されないこと

多くの人は、
• 評価されなくなった
• 自信を失った
• 自分は大したことないと思い始める

でも必要なのは、
自己否定ではなく構造理解だ。


次に残る問い

評価軸が違うなら、
人はどこまで育てられるのか?

それが次のテーマになる。


次回予告

第7回:人材開発で鍛えられるもの/鍛えられないもの
― 教育の限界と、環境設計 ―

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富士 翔大郎

シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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