2026.07.28
【インサイトナウ編集長対談】シニアの起業を支えるためにビジネスメンターとして支援。産・学・官が連携し、シニアの活躍と社会貢献の両立を目指す「J-SCORE」
INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社
超高齢社会の日本の中で必要なことは、社会保障よりもシニア自ら行動を起こし、活躍することだと説き、「J-SCORE」というシニアの起業を支援する団体を率いる松井氏にお話しを伺いました。
一般社団法人 日本シニア起業支援機構(J-SCORE)
(https://j-score.or.jp/)
代表理事 松井 武久様
聞き手:猪口 真
猪口 J-SCORE(The Japan Service Corps of Retired Executives)は、前身である日本工業技術振興協会(JTTAS)の解散を機に、米国のSCOREをモデルとして、2015年10月に設立されましたが、活動内容について教えていただけますか。
松井 当機構では、産・学・官で実務経験を積んだシニアがビジネスメンターとなり、これまでに培った智慧や経験、人脈を最大限に活かして社会に貢献し、技術開発、起業や新事業の立ち上げ、事業再構築、および地域創生の早期成功・発展まで、伴走して支援することを目指しています。ビジネスメンターには、支援相手に対して上から目線にならず、自分の経験を過大に評価しないこと、そして社会貢献の精神を大切にすることが求められます。また、支援するシニア自身が「生涯現役」として活躍できる場をつくることも、当機構の大きな目的です。仕事を通じて生きがいや意欲を持ち続け、平均寿命と健康寿命の差を縮めることで、年齢にかかわらず活躍できる社会の実現や、医療・介護にかかる社会的負担の軽減にもつなげたいと考えています。現在は、研究会やセミナーを通じて、人材や技術、営業情報などを結びつけ、新しい事業や産業を生み出すためのコミュニティとして活動しています。
猪口 日本では起業を促進するための施策が進められており、2025年に全国で新たに設立された法人は約15万7,000社と、起業も増えているようです。
松井 起業は過去最多を記録しましたが、日本経済を着実に発展させるためには、起業する人を増やすだけでは十分ではありません。立ち上げた事業を発展軌道に乗せ、継続的に成長できるよう育成することが重要です。
猪口 J-SCOREでは、具体的にはどのような支援を行っているのでしょうか。
松井 主な活動は、技術開発やコンサルティング、販売支援、市場調査などの受託業務と補助金の申請支援です。また、会員などのアイデアをもとに新事業を企画し、企業への提案から事業化後の伴走まで支援する、事業化プロデュースにも力を入れています。今年だけでも、30歳代の若手起業家2人と七十数歳の女性1人と男性2人、計3人のシニアが事業を立ち上げました。販売支援事業としては。技術や商品やサービスがあれば、それを売り上げたときに手数料を受け取れる仕組みをつくることで、J-SCOREの事業が成り立ちます。女性はもともと薬剤師で医療に詳しく、医療や県境にかあんする商品は、理解力・説明力がある方でした。「私も松井さんのように100歳まで元気に生きたい」ということでしたので、「だったら会社をつくりましょう!」と背中を押して、合同会社を設立しました。株式会社だけでなく、合同会社にすることもあります。やる気がある人が集まりさえすれば、会社のつくり方は、J-SCORE会員には会計士、弁護士、技術士、中小企業診断士、司法書士など、国家資格を持っている人がいますので、必要なことは全部支援します。
インサイトナウ編集長対談
2026.02.09
2026.02.24