メンタリング5.0──自立型人財育成の最新形、富士翔大郎メソッド【第6回】 新任課長研修──多重責務と「任せられない病」を超える リーダーから課長へ。 このステップは、組織において最も大きな転換点のひとつです。 部下を持ち、上司に挟まれ、成果責任を担う。新任課長はまさに「多重責務」の渦に巻き込まれます。
新任課長研修──多重責務と「任せられない病」を超える
リーダーから課長へ。
このステップは、組織において最も大きな転換点のひとつです。
部下を持ち、上司に挟まれ、成果責任を担う。新任課長はまさに「多重責務」の渦に巻き込まれます。
課長が直面する現実
新任課長たちは、異口同音にこう語ります。
• 上からは業績目標や本社の要請が押し寄せる
• 下からは部下の育成、モチベーション、キャリア支援が求められる
• 横からは他部門との調整が増え、社内政治にも巻き込まれる
結果として、「自分でやったほうが早い」と仕事を抱え込んでしまうのです。
「自分でやったほうが早い病」
この病は、成績優秀なプレーヤー出身の課長ほど陥りがちです。
• 部下に任せても、期待通りの成果が返ってこない
• 教える時間がもったいない
• 納期や品質を考えると、自分でやった方が早い
短期的には効率的に見えますが、長期的には「人が育たない」という最悪の結果を招きます。
やがて本人は「孤独な成功者」となり、仕事はできるが人がついてこない状態に陥るのです。
研修での処方箋
新任課長研修で私が重視したのは、まさにこの病を克服させることでした。
1. 任せることの意味を理解する
任せることは「楽をすること」ではなく「育てること」。
2. 任せる技術を学ぶ
段階的に任せる。ゴールを共有し、プロセスは信じて任せる。
3. 横の連携を仕組みにする
課長同士が知恵を出し合い、ノウハウを共有する場を設ける。
さらに、1on1の徹底を必須としました。
部下と定期的に対話し、成長の方向性を確認することで、任せる力を育てていきます。
講師の知恵を借りる
この研修には、「任せ方」の第一人者である小倉広さんを講師として迎えました。
小倉さんは、自らの失敗談も交えながら「任せられない病」の本質と克服法を伝えてくれました。
また、社内の課長たち自身に「自分流の任せ方マニュアル」を作らせるワークも実施。
これにより、知識ではなく「行動に落とし込む」手応えを得ることができました。
社会との接点──経団連との連携
さらにこの研修は、経団連が提唱する**「マネージャー力強化」**の文脈とも接続しました。
社会全体の課題として、課長層の育成がいかに重要かを実感させることで、受講者の意識を一段引き上げたのです。
まとめ
• 課長は「多重責務」に直面し、「自分でやったほうが早い病」に陥りやすい。
• この病を放置すると「孤独な成功者」となり、人が育たなくなる。
• 新任課長研修では「任せる意味と技術」「横の連携」「1on1」によって克服を図った。
• 講師・小倉広さんや経団連の知見を取り入れ、実践的で社会性のある育成を実現した。
次回は、さらに広がりを見せる育成文化──
**「職場全体で人を育てる──OJT・ファミリー制・メンターカードの実装」**へと進みます。
人材育成
2025.09.21
2026.01.18
2026.01.18
シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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