au明細書の“海外通信料金84万円也”に驚かされた

画像: CNN International Edition

2015.04.24

経営・マネジメント

au明細書の“海外通信料金84万円也”に驚かされた

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

一昔前と違って、国際電話がとんでもない高額になることは最近少ない。ましてやデータ通信であればなおさら。にもかかわらず、データ量を抑えながらネットを使ったのに、帰国後に取り寄せた明細書には桁違いの料金表示が…。心臓に悪い、こんな『ふっかけ商売』はなしにして欲しいもの。

国内のパケット通信の明細を見ると、こちらの各通信はバイト数でいえば一桁多いのだが、別に超過料金が請求されるわけではない。つまり台湾で使った通信のバイト数というのは、やはり普段国内で使うよりも格段に少なめだったのだ。それなのに84万円超の通信料金というのはあまりに無茶だ。

「通話明細書」を受け取った日は出張から帰ったばかりで仕事が忙しく、特に対応はしなかった。翌日、家族が国内旅行から戻ってきたので、その旨を話した。

すると娘は大いに驚き、しかも「私も同じメッセージを受け取った」というのだ。確かに娘も台湾ではiPhone6でグーグルマップやfacebookなどを使っていた。へたをすると2人合計で160万円とかの請求額になりかねない。慌ててauに連絡させて、同じように明細請求手続きの用紙を郵送してもらうことにしたのは言うまでもない。

でもさすがに変だ。3月のNZ出張時も同じような使用条件でありながら、4月の請求時にはこんな高額な通信料にはなっていなかった(クレジットカードの請求は目の玉が飛び出るほどだったが、使った自覚もあった)。もしかしてauのグローバルパス/ダブル定額の対象地域にはNZは含まれているが台湾は含まれないのか。そんなことはない。auのHPでは、しっかりと台湾も対象地域に含まれている。

そもそもデータのバイト数当たりの金額がかなり割高だ。1キロバイト当たり1.5円以上と、まるで昔のパソコン通信なみだ。ただし今どきはネット上のサービスを少し使っただけで、キロバイトではなくメガバイトのデータを通信することになる。これはもしかするとダイヤルキューツーとかいう類かとも思ったが、そのサービスはとっくの昔に終了している。

ちなみにアダルトサイトを閲覧して後日高額請求に驚きおののくといった話はたまに聞くが、小生にはそうした経験はないし、さすがに天下のKDDIがそこまで悪徳な商法をやるとも思えない(実は少しは疑ったが)。

さすがデジタルエイジの娘はすぐさま幾つかのネット情報を調べ、なぜこういう事態になったのかを「分析」し始めた。こうした高額請求の例がインターネット上には結構転がっているのだ。

それによると最も似たような例で有力なのは、海外でローミングする際に提携先でないキャリアに接続された可能性だ。ソフトバンクの場合には手動切り替えなので、ユーザーが誤って接続設定してしまい、高額支払いを余儀なくされた例があった。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

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