世界の詐欺師がネットに乗ってやってくる

画像: Anonymous9000

2014.08.22

IT・WEB

世界の詐欺師がネットに乗ってやってくる

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

国内だと詐欺の主な狙いは高齢者だけど、ネット上では事情は別。現役バリバリ?LinkedInやってる?英語得意?ハイ、あなたも狙われています。

以前、本欄のコラムで、SNS、特にLinkedInでの詐欺話について幾つか例を挙げて警告しました。

『実名のはずのSNSにも詐欺師は出没する』 http://www.insightnow.jp/article/8019

実はその後も、似た様な怪しい「お誘い」がLinkedIn経由で入ってきています。しかもこの半年余り、色々と手の込んだパターンが生まれており、ネタとしてなかなか面白いのと、他の人が万が一にも引っ掛からないように警鐘を鳴らす意味で、続編としてお伝えしたいと思います。

1つの典型的パターンは、こちらの興味または同情を引くストーリーを提示してくることです。従来よくあったのは、「(アフリカの)○○国の王族の一員だけど、クーデターで追われてしまい国外亡命中なので、隠し資産を引き出すために第三国であるあなたの口座を経由させて欲しい」というものでした。でもこれだと同情はされないし、ちょっと危険な感じがしますよね。そこで「力になってあげたい」と思わせるストーリーを懸命に色々と考えてくるのです。

小生が出遭った実例の一つでは、元ハーバード大研究員で台湾在住と称する米国人がコンタクトしてきたので、「承認」をして詳しいメッセージを受け取ることになりました。「(台湾の有力政治家であったが今は失脚している)T氏の側近をしているが、彼の助けになってもらえないだろうか」というのです。

いわく「T氏は今、政敵の謀略により有罪判決を受けて収監され、しかも資産凍結されて身動きができない。司法取引し国外亡命するために某外国銀行にある匿名名義の資産を第三国経由で受け取りたい。ついてはその経由先になってくれないだろうか?謝礼はもちろん十分出すし、迷惑は掛けない。親日家であるT氏を助けて欲しい」という趣旨でした。

この背景事情は客観的事実に即しているようでしたが、やはり本質的にはよくある詐欺話と同類です。そもそも台湾好きとはいえ、なぜ自分なのか、疑問が湧きました。

そこで、そのあたりに通じている台湾の友人に「こんな話があるけど、どう思う?」と尋ねてみました。すると、「確かにT氏は収監されており、その国内・海外資産は凍結されている。でも政権側が許さないので司法取引はあり得ないし、仮にそうした依頼をするなら海外にいる親族か、その友人の口座を経由させる」という返事でした。なるほど、では、この話は口座情報等を引き出す詐欺の一種か、またはマネーロンダリングに一枚咬ませるつもりだな、と納得した次第です。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

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