瀕死の広告業界を救う『棟梁』待望論!

2009.01.06

営業・マーケティング

瀕死の広告業界を救う『棟梁』待望論!

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

「80年代は専門職として磨かれたコピーライターが発信していたが、今は経営も広告も全体的に把握する『棟梁』が(作り手)に求められている。」 この言葉は、糸井重里さんが、昨年春の「広告批評」休刊宣言のニュース時に朝日新聞に寄せたコメントである。 2009年、いよいよ広告屋の肩書き=職能の再編が必要になってきたのだ。 その『棟梁』待望論中身について考察してみる。

その研究報告の中で・・・

既存メディアの現役記者とインターネット世代の研究者の活発なやり取りの中で、一つの可能性が見えてきている。それは、市民メディアが情報発信を し、大手メディアはそれをjudge(検証)する、という役割分担だ。大手メディアは数や機動性において市民メディアにかなわない。一方、市民メディアは 情報の検証や倫理の点で大手メディアのクオリティーを確保できない。それぞれが欠点を補完しあうことが、新しい時代のジャーナリズムの理想的な形だというのだ。

大手メディアは滅び行く恐竜で、市民メディアこそが新しい潮流だという見方は時代遅れだ。両者が膝を交えて新たな可能性を探るべき時が来ている。

そう『棟梁』や『ユニバーサルプランナー』に必要なのは、
古くさい意識を捨てて純粋に膝を交える度量と勇気なのではないかと思うわけだ。

既存の「メディア論」や「大衆論」や「マーケティング論」や、
そういう専門知識を捨てて、膝を交えることから、新しい何かを建ち上げてみる。

『棟梁』は、考え方ではなく・・・
行動が、真にユニバーサルであるべきなのである。

22年前、『ヘンタイよいこ』に憧れて入った広告業界が、瀕死だ。
今年は、私自身の行動と職能の再編も、そろそろ真剣に考えてみることにしよう。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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