AI時代を読み解くキーワード⑧ AI Orchestration AIを増やすだけでは、会社は動かない――複数のAIを「ひとつの仕事」にまとめる指揮者
第8回は、
AI Orchestration(AIオーケストレーション)
です。
簡単に言えば、
複数のAI、AIエージェント、データ、業務システム、ツール、そして人間を連携させ、一つの仕事として動かす仕組み
です。
「オーケストレーション」は、オーケストラの指揮に由来します。
どれほど優秀な演奏者が集まっても、それぞれが勝手に演奏したら音楽にはなりません。
AIも同じです。
重要なのはAIを増やすことではなく、
どのAIに、何を、どの順番で任せ、どこで人間が判断するかを設計すること
なのです。
AIを導入しただけでは、仕事はつながらない
企業ではすでに、
- 文章を作るAI
- 画像を読むAI
- 音声を文字にするAI
- データを分析するAI
- 社内情報を検索するAI
- 顧客対応をするAI
- システムを操作するAIエージェント
などが使われ始めています。
しかし、企業の仕事は一つのAIだけでは完結しません。
例えば顧客から故障の連絡が来たとします。
音声を文字にする。
送られてきた写真を分析する。
購入履歴や保証期間を調べる。
修理マニュアルを検索する。
部品在庫を確認する。
担当者の予定を調べる。
訪問日時を顧客へ提案する。
修理受付をシステムへ登録する。
これらを人間がAIからAIへコピーしていたのでは、結局、人間がAIの間を走り回ることになります。
AI Orchestrationは、
AI同士、AIとデータ、AIとシステム、そして人間を「一つの業務」にする考え方
です。
オーケストレーターは「仕事を分解して振り分ける」
中心となるのが、
Orchestrator(オーケストレーター)
です。
例えば、
「来月の新商品発表会を企画して」
という依頼を受けたとします。
すると仕事を、
商品情報の収集、顧客分析、開催日の検討、会場選定、予算作成、案内文作成、登壇者調整、参加者管理、上司承認などに分解します。
そして、
- 調査AI
- 文章作成AI
- スケジュール管理エージェント
- 予算システム
- 顧客管理システム
- 人間の担当者
へ振り分けます。
最後に結果を統合し、一つの企画として完成させます。
つまり、
万能AIを一人つくるのではなく、AIの専門家チームをつくる
という発想です。
マルチエージェントとは少し違う
よく似た言葉に、
Multi-Agent System(マルチエージェントシステム)
があります。
マルチエージェントは、複数のAIエージェントが協力する「構成」を表します。
一方、AI Orchestrationは、
AI時代を読み解くキーワード
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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