6️⃣AI時代を読み解くキーワード⑥ World Model──AIは「世界の次」を想像する

2026.09.17

IT・WEB

6️⃣AI時代を読み解くキーワード⑥ World Model──AIは「世界の次」を想像する

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

6️⃣AI時代を読み解くキーワード⑥ World Model──AIは「世界の次」を想像する 今回取り上げるのは、 World Model(世界モデル) です。

6️⃣AI時代を読み解くキーワード⑥ World Model──AIは「世界の次」を想像する

今回取り上げるのは、

World Model(世界モデル)

です。

簡単に言えば、

AIが世界の動き方を学び、「この行動をしたら次に何が起きるか」を予測する仕組み

です。

生成AIとの違い

現在の生成AIは、文章や画像などのパターンから「次に何が続くか」を予測します。

一方、World Modelが学ぶのは、

  • 物を押したらどう動くか
  • 人がどこへ移動しそうか
  • 自分が動くと周囲がどう変わるか
  • どの行動が危険なのか

といった、状態・行動・結果の関係です。

人間も、行動する前に結果を想像します。

クルマを駐車するときには、「このままハンドルを切ればぶつかるかもしれない」と考えます。

World Modelは、AIにもこのような内部シミュレーション能力を持たせる技術です。

Physical AIの「想像力」

World Modelは、ロボットや自動運転に欠かせません。

ロボットが箱を持ち上げるときには、

  • この角度なら安定するか
  • 周囲の人や設備に当たらないか
  • 箱が滑ったり倒れたりしないか

を動く前に予測します。

自動運転車も、歩行者やクルマを認識するだけでなく、「数秒後に何が起きるか」を予測して減速や停止を選びます。

Physical AIが身体なら、World Modelは、その身体を動かす予測力です。

仮想世界で失敗できる

ロボットを現実世界で何万回も失敗させることはできません。

World Modelを使えば、

  • 人が突然現れる
  • 通路が塞がれる
  • 床が滑りやすくなる
  • センサーが故障する
  • 災害や悪天候が発生する

といった状況を仮想空間で再現し、繰り返し学習できます。

ただし、見た目がリアルでも、シミュレーションが正しいとは限りません。

現実データとの比較や、専門家による検証が必要です。

日本企業の強みは「現場データ」

World Modelに必要なのは、映像、音、センサー、操作記録などです。

特に重要なのは、

何が起きたかではなく、何をした結果として何が起きたのか

というデータです。

日本企業の現場には、

  • 機械の音がいつもと違う
  • 振動がわずかに大きい
  • この順番なら失敗しにくい
  • この条件では事故が起きやすい

といった、手順書に書かれていない暗黙知があります。

海外のAIを導入するだけでは競争力になりません。

自社にしかない現場データと熟練者の知恵を、AIが学べる形で残すこと

が重要です。

人財育成も変わる

World Modelは、研修にも使えます。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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