AI時代を読み解くキーワード⑧ AI Orchestration AIを増やすだけでは、会社は動かない――複数のAIを「ひとつの仕事」にまとめる指揮者
AI Orchestrationでは、依頼や状況をAIが理解して、
- どの情報が必要か
- どのAIやツールを使うか
- どの順番で処理するか
- 追加確認が必要か
- 人間へ引き継ぐべきか
を判断できます。
ただし、支払い、契約、人事評価、個人情報などまでAIへ自由に判断させる必要はありません。
AIの柔軟性と、従来型システムの確実性を組み合わせる
ことが重要です。
人間の承認はなくならない
そこで重要になるのが、
Human in the Loop(人間による確認)
です。
例えば、
- 契約締結
- 支払い
- 正式な見積
- 採用・人事評価
- 安全に関わる判断
- 設備停止
などは、人間の確認を入れるべきでしょう。
ポイントは最後だけ確認するのではなく、
重要な分岐点で人間が判断すること
です。
人間の承認はAIの邪魔ではありません。
責任を持ってAIを使うための工程です。
管理職は「人とAIの指揮者」になる
AI Orchestrationが広がると、管理職の役割も変わります。
これからは、
- 人間の部下
- AIアシスタント
- 専門AIエージェント
- 業務システム
- 外部パートナー
を組み合わせて成果を出すことになります。
必要なのは、
目的を定める。
仕事を分解する。
AIへ任せる範囲を決める。
人間が判断する部分を決める。
権限を設定する。
結果を評価する。
問題が起きれば責任を持つ。
という能力です。
AI時代の管理職は、
作業を細かく指示する人から、人とAIが動ける環境を設計する人へ
変わっていくでしょう。
「AIはこう言っている。君はどう思う?」
ここで私は、もう一つ重要になることがあると思います。
AIが調査し、分析し、提案まで作るようになると、
「AIの案どおりやって」
で終わってしまう危険があります。
そこで管理職に必要になるのが、
「AIはこう言っている。君はどう思う?」
という問いです。
現場では何が起きているのか。
顧客は本当にそれを望んでいるのか。
データに出ていない事情はないのか。
AIの案より良い方法はないのか。
AIが高度になるほど、
AIが考えた結果を、人間がさらに考える組織
が必要になります。
AI同士が間違いを増幅する危険もある
複数AIを使えば必ず精度が上がるわけではありません。
最初のAIが間違える。
次のAIがそれを正しい前提として分析する。
別のAIが提案を作る。
最後のAIが立派な報告書にまとめる。
こうして、小さな間違いがもっともらしい結論へ成長する可能性があります。
そのため、
- 使用したデータ
- 利用したAI
- 実行した処理
- 判断経路
- 人間の承認
- 修正履歴
を追える仕組みが必要です。
AI時代を読み解くキーワード
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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