AI時代を読み解くキーワード② Agentic AI AIは「質問に答える道具」から「仕事を任せる相棒」へ AI時代には、新しい技術用語が次々に登場します。 しかし、本当に重要なのは、用語の意味を覚えることではありません。
AI時代を読み解くキーワード② Agentic AI
AIは「質問に答える道具」から「仕事を任せる相棒」へ
AI時代には、新しい技術用語が次々に登場します。
しかし、本当に重要なのは、用語の意味を覚えることではありません。
その技術によって、
* 仕事がどう変わるのか
* 企業経営がどう変わるのか
* 人に求められる能力がどう変わるのか
* 企業は今から何を準備すべきなのか
を考えることです。
この連載「AI時代を読み解くキーワード」では、これからの社会や企業を理解するために知っておきたい言葉を、技術だけでなく、経営、組織、人財育成の視点から分かりやすく整理していきます。
第1回では、SDV(Software Defined Vehicle)を取り上げました。
SDVとは、クルマを買った時点で完成した機械として扱うのではなく、ソフトウェアによって継続的に機能を追加し、進化させていく考え方です。
第2回は、そのSDVを含め、これからの企業や社会のさまざまな場面で重要になるであろう、
Agentic AI(エージェンティックAI)
を取り上げます。
Agentic AIとは、簡単に言えば、
人から目的を与えられ、自ら手順を考え、必要な道具を使い、結果を確認しながら仕事を進めるAI
です。
これまでの生成AIとは、何が違うのでしょうか。
これまでの生成AIは「質問に答えるAI」だった
ChatGPTをはじめとする生成AIは、私たちの仕事を大きく変えました。
例えば、
* 文章を作る
* メールを書く
* 情報を整理する
* アイデアを出す
* 資料の構成を考える
* プログラムを書く
* 長い文章を要約する
といった作業を、短時間で支援してくれます。
非常に便利ですが、基本的には人間が一つずつ指示を出す必要があります。
人が質問をする。
AIが回答する。
回答を見た人が、次の指示を出す。
AIがまた回答する。
つまり、これまでの生成AIは、優秀な相談相手ではあっても、仕事全体を自分で進める存在ではありませんでした。
人間が会話を止めれば、AIの仕事もそこで止まります。
Agentic AIは「目的から逆算して動く」
Agentic AIでは、この関係が変わります。
例えば人間が、
「来月の若手社員向けAI研修を企画してほしい」
と依頼したとします。
通常の生成AIであれば、研修案を文章として提示するでしょう。
一方、Agentic AIは、与えられた権限や接続先に応じて、
* 過去の研修資料を探す
* 対象者の課題を確認する
* アンケート結果を分析する
* 研修の目的を整理する
* プログラム案を作成する
* 講師候補を調べる
* 会場や日程の候補を出す
* 案内メールを下書きする
* 必要な資料を準備する
という一連の仕事を、自ら分解しながら進めていきます。
途中で情報が不足していれば、別の情報源を調べたり、人間に確認を求めたりします。
作業の結果が不十分であれば、やり直すこともあります。
OpenAIは、AIエージェントについて、推論し、行動し、ツールを使いながら幅広い仕事を支援する仕組みとして説明しています。Googleも、AIエージェントを、目標を追求し、利用者に代わってタスクを完了するソフトウェアシステムと位置づけています。(OpenAI)
つまり、Agentic AIは、
指示された一つの作業に答えるAIではなく、目的を達成するために仕事の流れを組み立てるAI
なのです。
AI時代を読み解くキーワード
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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