川崎の中学生殺害事件で責められるべきは誰なのか

画像: J-Castニュース

2015.05.12

ライフ・ソーシャル

川崎の中学生殺害事件で責められるべきは誰なのか

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

痛ましい事件から汲み取るべき本質は少年犯罪の凶悪化ではない。子供たちを守るための仕組みを崩壊させ放置してきた私たち大人と政府の責任である。

今の政府はそうした政策に着手しないどころか、生活保護を削減する方向に社会保障政策の舵を切ったくらい、弱者に厳しいのです。そしてそれを許しているのは私たちなのです。

改めて指摘したいと思います。稲田氏ら与党のセンセイ方がぶち上げた「若者犯罪の厳罰化」は事の本質ではありません。もしスケープゴートを血祭りにあげることで政治の無責任から市民の目をくらまそうという意図であるなら、無駄です。多くの市民はその欺瞞にすぐ気づくことでしょう。

市民の側も、政治家が「悪いのは奴らだ」と糾弾のトーンを上げるときは気をつけたほうがいいのです。矛先を変えたがっているということは、本来の責任を果たしていないことを自覚しながらも、正しい方向に進むつもりもないことを意味するのですから。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

パスファインダーズ社は少数精鋭の戦略コンサルティング会社です。新規事業の開発・推進、そして既存事業の収益改善を主テーマとした戦略コンサルティングを、ハンズオン・スタイルにて提供しております。https://www.pathfinders.co.jp/               弊社は「フォーカス戦略」と「新規事業開発」の研究会『羅針盤倶楽部』の事務局も務めています。中小企業経営者の方々の参加を歓迎します。https://www.pathfinders.co.jp/rashinban/            最新著は『ベテラン幹部を納得させろ!~次世代のエースになるための6ステップ~』。本質に立ち返って効果的・効率的に仕事を進めるための、でも少し肩の力を抜いて読める本です。宜しければアマゾンにて検索ください(下記には他の書籍も紹介しています)。 https://www.pathfinders.co.jp/books/

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