岩波「コネ」採用事件にみるコミュニケーションギャップ

2012.02.06

ライフ・ソーシャル

岩波「コネ」採用事件にみるコミュニケーションギャップ

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

岩波書店が採用方針を「コネ」だと公言したというニュースが一騒ぎになっています。9割方の意見は「コネ採用など許せん」という批判的なものですが、一方で「『コネ』にも理あり」という意見もあります。しかしこの騒ぎの注目点は岩波ではなく、その伝わり方にあります。

つまり今回の炎上はそれを伝えたニュースのせいです。その実態ではなく、「コネ採用!」という煽りヘッダーをそのまま真に受けてケシカラン!という反応になったと考えるべきでしょう。アジテーションの基本である人間の「信じやすさ」「不公正への怒り」といった点火点をうまく突いたニュース掲載者のネーミングに踊らされたといえると思います。
ネット、特にブログやツイッター等で「火の無いところに煙を立たせる」ことが誰でも簡単に出来るようになりました。いまだにネット書き込み等で「火の無いところに・・」と言ってこの企業はブラックですか?等という教えて君やらまっすぐ君がわんさかいる現状では、リテラシーは全然進んでいないということでしょう。

ハッ!ということは実わ、今回の件は岩波の仕組んだステマ?!もはや意味関係なしにステマって言いたいだけになってますが、何となくマーケティングっぽい感じがするし。
これだけ騒ぎになって注目集めて大成功?あーもーいったい何が真実なんだぁー。
(自由の女神の腕だけを見て)ここは地球だったのだー。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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