「スター社員の仕事術」~本来の刹那主義の勧め~

2010.12.08

仕事術

「スター社員の仕事術」~本来の刹那主義の勧め~

今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長

「刹那主義」と聞くと、その日暮らしなどと、あまりいい印象を持たない方が多いでしょう。しかし、本来の仏教的な意味では、ごく短い時間の「刹那、刹那大事に生きよう」という意味です。将来の理想や成功イメージに進むために“今”何をどうするかが大切になってくるのです。

■□■ 本来の刹那主義 ■□■

「将来の成功イメージのために、何を優先すべきかを決めて行動する」

こう言われると、将来のために今を犠牲にする、受験勉強の苦しかった経験を思い出す人もいるのではないでしょうか。

そのようなイメージのことを言っているわけではありません。
その時、その時が充実していて、楽しいと思えなければ意味はないというのはそのとおりです。イソップ寓話の「アリとキリギリス」のアリの、冬の蓄えのために、夏の楽しみを犠牲にしてひたすら働く、というような生き方を奨励しているわけではありません。
(もちろんキリギリスの生き方も褒められたものではないわけですが)

将来のことを考えないで、その場がよければいいというような考え方を「刹那主義」などと言いますね。

「刹那主義」とは、今では、二つの意味になりました。

よく使われるのは、今言った「将来を考えずにその場がよければいいという考え方」「目先の得を優先する快楽主義」「その日暮らし」といった後ろ向きの意味合いですね。

しかし、本来の仏教的な意味では、時間に換算して七十五分の一秒を「一刹那」といい、このごく短い時間の「刹那、刹那大事に生きよう」という意味だったんですね。
「その瞬間(刹那)の感覚・生活を充実させて生きよう」という前向きな言葉だったのですが、次第に意味合いが変わって使われるようになったんですね。

ボクは本来の意味である「刹那主義」は大好きな考え方です。
「今、この時を精一杯生きる」
ラテン語では、「カーペ・ディエム=今を生きる」という言葉で、何を隠そう株式会社マングローブの設立時の最初の社名は「株式会社カーペ・ディエム」だったのです。

口の悪い友人達からは「その日暮らし、ていう社名か~」と冷やかされたものでした。
もちろん、そういう意味ではないのですね。

きちんと自分自身の理想像を描いて、ミッションを確立して、「こう」と決めたら、迷わず右往左往せず、その日その日の仕事を精一杯して、充実した生き方をしようということです。

■□■ 成長を楽しむ ■□■

では、将来の成功イメージの実現に向けて、そしてミッションステートメントに、沿った生き方をしていった時に、「今を犠牲にすることなく楽しむ」と言ったときに、何を楽しめばいいのか?ですが・・・。

それは「自分自身の成長を楽しむ」ということです。

例えば、5年後の成長イメージを描き、そのための行動や姿勢をミッションステートメントという形で明文化したとします。
それらの実現のために、これから何を優先して取り組んでいけばいいのか?
日頃どんな取り組み姿勢でいればいいのか?
取り組みテーマを決めて、日々の生活の習慣の中にそれを計画として落とし込みます。

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今野 誠一

今野 誠一

株式会社マングローブ 代表取締役社長

組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。

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