シナジー効果の本質を探る

今日はシナジー効果の本質的な部分を探っていこうと思います。結局は「全体は部分和を超える」というお話しに終始し、「関係性」こそ本質であるということ以外にないのですが、その辺りの背後にある現代思想にも触れつつ解説したいと思います。

 そうすると、カニバリゼーションは?という疑問が沸きますね。

 シナジーとカニバリゼーションは紙一重で起こる!という煽り方もできますね。

 そう、顧客が共通している場合に、起こる可能性がありますね。

 商品同士に代替可能性があり、顧客が共通している場合に起こる可能性がある。商品同士に代替可能性が無い場合でも、顧客のキャッシュ量には制約がありますので、同じ顧客から搾り取りすぎてしまう時もそうですね。

 シナジーだけが起こればいいと思う場合は、顧客は共通していないほうがいいですね。リソースは共通しているけど、顧客は全く違うという場合に、お互いのシナジーが大きくなると思います。

 この辺の条件を細かくチャートに落としてみるとシナジーがわかりますよね?

 リソース、プロセス、商品/サービス、顧客の各エンティティを左右にとって、共通している、していないを真ん中に書き、その意味合いを考えていく。

 顧客が共通と言う場合にはカニバリゼーションに注意!と書くとかね。そういうシートを作って、事業ごとの相性を1つ1つ見ていくとか。

 こういうの、意外と地道な作業ですよね。最近、地道に自分でワークシート埋めているので、手首が痛いんですよね・・・。

 ごめんなさい。ちょっと愚痴が出ました。

 さて、長々と、やや大仰に、現代思想にも少しだけ触れつつ、シナジーというものを見てみましたが、うまく伝えられましたでしょうか?

 こういった知見があなたのビジネスに役立つことを心よりお祈りいたします。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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