経営リスクとどのように付き合っていけばよいのでしょうか?

2008.11.03

経営・マネジメント

経営リスクとどのように付き合っていけばよいのでしょうか?

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

今日は、リスクマネジメントについてお話しします。最近、内部統制からの概念拡張としてのERMや、BCM/BCPが流行していますが、そもそも経営リスクとどのように付き合っていけばよいのでしょうか?

 ある程度、経営がうまく行きはじめた時に、何をすればいいのでしょうか?

 例えば、このビジネスのサイクルを回していけばなんとかなりそうだ、と思った場合に、そのサイクルをいかに効率的に回していくのか?ということを考え、常に改善活動をしていくのも、やるべきことではあります。

 世の中には、この段階にも到達できないビジネスが多いですけどね。

 ただ、このビジネスのサイクルを回していくためのノウハウは既に世の中にしっかりと出回っています。

 リードタイムの短縮であったり、お客さんの回転率の向上であったり。いかに入ってくるプロフィットの量を増やしていくのか?ということに照らした改善活動はやまほどあります。

 全体最適vs部分最適であったり、KPI設定手法であったりと、それなりにまとまった知見は良心的なコンサルタントと契約していれば、教えてもらえます。

 ただ、今日のお話しはその先のお話しです。

 ある程度、ビジネスのサイクルが回りだした場合に、そのサイクルが一瞬にして崩壊してしまうような、恐ろしい出来事はなんでしょうか?

 経営者の方と夜に飲みながらお話ししていると「破産する夢をよく見る」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

 明日からこの自分が作り上げたビジネスの仕組みが破綻したら・・・、と思うと夜も眠れないというのが正直なところですよね。

 ただ、漠然とした不安が一番健康に悪いというのはお分かりですよね。世界的ベストセラー、デール・カーネギーの「道は開ける」にも、最悪の事態は想定し、その不安に対処するように手を打っておくことが成功の近道だということは書かれています。

 似たような教訓話があります。昔、金魚を南米から日本に空輸する時に、金魚が全滅してしまうことがよくあったそうです。

 やはり、離着陸の衝撃や、輸送中の気圧の変化、突然の揺れ、金魚たちはストレスでやられてしまうようなんですね。ただ、そこに一匹のピラニアを入れて、空輸してみました。すると、金魚たちはほとんど死なずに無事日本に辿り着いたそうです。

 ここから何を学べばよいのでしょうか?

 金魚に立場になってみれば、自分たちが空輸されていることは、よくわからないことです。突然、よくわからないリスクが自分たちを襲う。空輸の際の衝撃や、揺れですよね。

 ただ、目の前に自分たちを食べようとしているピラニアがいる、ということはよくわかるのです。そして、それに立ち向かうというか、食べられないようにするために一致団結する必要性は皆が認識できます。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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