戦略をもう少し本質的に捉えてみる

2009.01.13

経営・マネジメント

戦略をもう少し本質的に捉えてみる

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

戦略の議論は、結局、リソース配分の問題とポジショニングの問題に帰結します。それはどういうこと?というところをもう少し本質的に捉えるという試みを今日はやってみようと思います。

 「戦略やプランニングなんていらないよ」、という人には、「そうですよね」と答えます。

 そういうものがなくても、すごくすごく儲かっている人は、ある意味で天才なのです。

 勘があたりまくる人、お金が引き寄せられる人、そういう人は正直相当うらやましいですが、いることも事実です。

 戦略は天才のためのものではなく、普通の頭をした人が、じっくりと事業を進めていって儲けていくためのものですね。当然、ある程度以上の規模感のある企業のためのものでもありますけどね。

 さて、定義は「持続的競争優位を保持するための打ち手の束」ということも以前から書いています。当然、なんのための持続的競争優位かと言えば、「儲ける」ための持続的競争優位ですね。

 そして、誰が?と問われれば、他ならぬ「あなたの会社」が儲けるためですよね。

 もしくは、「あなた」でもいいですよ。「あなた」が儲けるための戦略でも当然成立します。ここではわかりやすくするために、「あなた」にしてみましょう。

 それで、「あなた」という主語がついた瞬間に、リソースが決まりますよね。この感覚、わかります?

 「あなたが儲けるためには?」と「儲ける」に「あなた」という主語がついた瞬間にリソースが一意に決まるんです。

 何ができるか?誰を動かせるのか?いくら持っているのか?何か物的資産があるのか?というのが重要だ、ということがわかりますよね?

 土地と建物を持っていれば、店舗を安価に持つことが可能ですよね。もしも更地から建物を立てて、例えばレストランを作ると1億円ぐらいかかりますよね。

 そんなん、普通の人には無理ですね。

 でも、「あなた」は大金持ちの幼馴染のお友達がいて、彼から1億円借りられるというのも、あなた固有のことですよね。

 もしくは、「あなた」はプレゼンテーションの天才で、人の支援を受けるのが上手であれば、銀行や投資家からお金を集められるかもしれません。

 これは、「あなた」がという主語を決めた瞬間に一意に決まってくるものですね。

 どんなリソースがどれだけあるのか?活用可能なのか?ということは事業をする際に重要ですよね。当たり前です。

 人真似でも儲かることもありますが、「あなた」が儲けるために必要な資源、リソースは「あなた」と1対1対応しているということですね。

 あなたの1日24時間、1ヶ月30日、1年365日、その時間、あなたのリソースをどんなアクションに振り分けるのか?によって、儲けが変わってくるのはわかりますよね?

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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