【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第2回 研修は、当日ではなく「始まる前」でほぼ決まっている 研修の良し悪しは、当日で決まる。 というか、当日しかチェックしてない組織が多い。 講師やテキストが良ければ成功。 盛り上がれば成功。 反応が良ければ成功。 だが、7年間、数え切れないほどの研修に立ち会ってきて、 私は逆の結論にたどり着いた。 研修の出来は、当日を迎える前に、ほぼ決まっている。
【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第2回
研修は、当日ではなく「始まる前」でほぼ決まっている
研修の良し悪しは、当日で決まる。
というか、当日しかチェックしてない組織が多い。
講師やテキストが良ければ成功。
盛り上がれば成功。
反応が良ければ成功。
だが、7年間、数え切れないほどの研修に立ち会ってきて、
私は逆の結論にたどり着いた。
研修の出来は、当日を迎える前に、ほぼ決まっている。
「当日勝負」の研修が失敗する理由
研修がうまくいかなかったとき、
人事や運営側からよく出てくる反省は、だいたい決まっている。
• 講師の話が刺さらなかった
• グループワークが盛り上がらなかった
• 受講者の反応が薄かった
だが、これはすべて結果論だ。
本当の原因は、
もっと前にある。
• なぜこの研修をやるのか
• 誰の、どんな課題を扱うのか
• 受講者は、どんな状態で当日を迎えているのか
ここが曖昧なまま、
当日だけを頑張っても、研修はズレる。
私が最初に壊した「研修は一日で完結する」という前提
人事に異動して、
最初に強い違和感を覚えたのがこの前提だった。
研修は、
• 告知して
• 実施して
• アンケートを取って
• 終わり
あまりにも短い。
これで人が変わるなら、
育成はこんなに難しくない。
私は、研修の捉え方を変えた。
研修は「点」ではなく「期間」である。
そして、
研修は、当日から始まるのではない。
もっと前から、すでに始まっている。
事前に見ていたのは「知識」ではない
誤解されやすいが、
事前課題で見ていたのは、知識量ではない。
• 正解を書いているか
• 立派なことを書いているか
ではなく、
• 本気で考えているか
• 自分の言葉で書いているか
• 誰かと話した形跡があるか
つまり、研修に向き合う姿勢だ。
ここで分かる。
• 心の準備はできているか
• 頭は仕事モードのままか
• 研修を「自分ごと」にしようとしているか
研修当日に、
いくら良い話をしても、
受け取る準備がなければ、何も残らない。
事前の動きは「研修設計の材料」になる
事前のアウトプットは、
評価のためだけに使っていたわけではない。
次の設計を変えるための、観測データ
だった。
• レベルは合っているか
• ペルソナはズレていないか
• 深掘りすべきテーマは何か
この段階で、
研修当日の構成は微調整される。
つまり、
研修は、始まる前から進化している
ということだ。
研修は「生き物」だから、固定しない
ここで重要なのは、
このフレームを型として固定しなかったことだ。
相手が違えば、
最適な入り方は変わる。
• 忙しさ
• 組織の温度
• 抱えている不安や課題
それを無視して、
「去年と同じ」
「他社でうまくいった」
は通用しない。
研修は、生き物だ。
だから私は、
プロデューサーとして、
• 事前
• 当日
• その後
すべてを見て、調整し続けた。
【決定版】人材育成のトリセツ
2026.01.24
シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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