デジタル時代にSTPは古いのか?・「リーン・スタートアップ」の本質

画像: Franklin Heijnen

現代マーケティングの大家、フィリップ・コトラーが提唱した「STP理論」。すなわち、市場の顧客候補を「同質のニーズ」で括って細分化する=セグメンテーション→その中から、最も魅力的な顧客候補群を抽出するターゲティング。そのターゲットに自社の価値・魅力を示して、競合と差別化を図るポジショニング・・・である。  それが、近頃「もう古い」と言われ始めているのを耳にすることが多くなってきた。果たして本当にそうなのだろうか?

●確かに変わった「スピード感」

その上で、何が変わったかと言えば、やはり「スピード」である。ITの技術、Webの進化から、STPの検討から、市場への展開、反応の計測、「戻って考え直す」までが非常に短時間で可能となったのは事実であり、結果分析にAIも用いたツールを使えば、より高精度で分析も可能となる。

「満を持して、一気に展開」などという馬鹿げたことをせず、着実に、本来の「戻って考え直す!」を超高速回転で、何度も繰り返して成功に導くことも可能である。

故に、旧タイプのマーケターも、自分たちがやってきたことは、昨今では「リーン・スタートアップ

という名前でITの力でより「ビジネスのスピードと成功確率を高めることができるようになっているのだ」という認識を持って、使える部分は使った方がいい。

一方、特に昨今のスタートアップ企業やWeb系のマーケターなどは、「古い」と切って捨てずに、STPの本来の意味と手法も理解した上で、「リーン・スタートアップ」に取り組むべきであることは間違いない。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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