2010年頃からでしょうか、それが変わってきました。リーマンショックを契機にマネジメントからの調達購買部門への要請がコスト削減やサプライヤマネジメントなどに拡大してきたのです。また、その後もCSRやサステナビリティなど、調達購買部門への期待は益々広がり、調達購買人材は専門職としてみなされるようになってきました。 「プロフェッショナル」「スペシャリスト」「マネジメント」――この3層で、調達購買人材の育成は組み立てられてきました。ところが、この3層に加え、調達購買部門に、新たな第4の層である人材群が、必要になっています。 それが、DX、事業企画、サステナビリティ、コーポレートコミュニケーション、リスク管理、法務、人事といった他の専門性・機能を持つ、「新たな専門職群」です。
20年前頃、多くの企業では、調達購買部門は、必要なものを必要なタイミングで揃えてくることが主たる役割であり、その頃は、その企業固有のやり方はあるものの、業務の進め方を覚えれば、誰でもできるものでした。
2010年頃からでしょうか、それが変わってきました。リーマンショックを契機にマネジメントからの調達購買部門への要請がコスト削減やサプライヤマネジメントなどに拡大してきたのです。また、その後もCSRやサステナビリティなど、調達購買部門への期待は益々広がり、調達購買人材は専門職としてみなされるようになってきました。
ここから、調達購買人材の育成が本格的にスタートしました。
当初は、外部研修などの受講から始まりましたが、多くの企業が取り組んだのは、必要なスキルを定義し(スキルマトリクス)、一人ひとりに不足しているスキルを可視化した上で、計画的に育成していくというやり方です。これが「調達プロフェッショナルの育成」です。
ここまでは、ここ十数年で多くの企業に定着してきた話でしょう。調達プロフェッショナルは、全ての調達購買人材にとって欠かせないスキルを育成するための仕組みです。
一方で、多くの企業では、スペシャリストキャリアとマネジメントキャリアがあります。しかし、スペシャリストキャリアはどちらかというと、マネジメントキャリアに行けなかった人達のキャリアであり、多くの人達は「調達マネジメント」を目指していました。「調達マネジメント」は、事業や経営からの要請に応え、調達改革そのものを推進できる、部門運営を担う人材です。
ところが、高度に専門化された組織の中で、調達スペシャリストの重要性がより高まってきたのです。「調達スペシャリスト」は、カテゴリー戦略の策定や実行をリードし、自部門のロールモデルとなり、後進を育てられる高度な専門人材です。このような高度な専門人材を重視し、独自の役職を設定するなどして育成し始めている企業も一部見られます。
「プロフェッショナル」「スペシャリスト」「マネジメント」――この3層で、調達購買人材の育成は組み立てられてきました。ところが、この3層に加え、調達購買部門に、新たな第4の層である人材群が、必要になっています。
それが、DX、事業企画、サステナビリティ、コーポレートコミュニケーション、リスク管理、法務、人事といった他の専門性・機能を持つ、「新たな専門職群」です。
サステナビリティ対応、DXの推進、法規制対応――。調達購買部門が担う役割は年々広がっており、もはや従来の調達プロフェッショナルや調達スペシャリストの延長線上のスキルだけでは、太刀打ちできなくなっています。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。
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