コンセプチュアル思考〈第22回〉 コンセプトの精錬法[4]~置き換え

画像: Career Portrait Consulting

2017.03.01

組織・人材

コンセプチュアル思考〈第22回〉 コンセプトの精錬法[4]~置き換え

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

概念を起こす力・意味を与える力・観をつくる力を養う『コンセプチュアル思考』のウェブ講義シリーズ

さらに、人びとがふつうに行っている様式を変えてみるところにも、既成概念を打ち破る隙間が隠れています。例えば、ダスキンはぞうきんやモップを、自前のものを洗って繰り返し使うという様式から、レンタルするという様式に考えました。そうじの概念を変えた着想でした。

また、伊藤園の『お~いお茶』もそうです。ひところ昔は、お茶は自宅でつくって水筒に入れて持ってくるのがごく普通でしたが、いまやお茶はペットボトルで買って飲むというスタイルが定着しました。発売当初、誰がお茶にお金出して飲むんだという声が大半でしたが、『お~いお茶』は見事にそれをくつがえしました。


イノベーションは技術革新と訳されることも多いですが、このように「置き換え」によって、その商品・サービスが見事に新しい概念として力を持つということが起こりえます。必ずしも技術的な革新がなくても、です。あなたの担当する商品・サービスは、あなたのコンセプチュアル思考によって、「置き換えられる」ことを待ち望んでいるかもしれません。さぁ、置き換えてみましょう。



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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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