動物病院がコワイあなたへ。「獣医師マジック」攻略法~診察の検査結果・薬待ちのときに共通するポイント2つ伝えます ~

2016.06.28

ライフ・ソーシャル

動物病院がコワイあなたへ。「獣医師マジック」攻略法~診察の検査結果・薬待ちのときに共通するポイント2つ伝えます ~

武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師

動物病院に行くと、緊張しませんか?「獣医師の前では緊張をして聞きたいことが聞けない」ことを、「獣医師マジック」と名付けることにします。今回は動物病院スタッフが忙しそうに見えると聞くことを遠慮してしまいがちな「検査結果」「投薬方法」を、それでも聞いていただけるように、いつもは見えない「動物病院スタッフ側の頭の中」を公開します。


▲どのような薬なのか、一日に飲ませる回数をお伝えする

▲飼い主さんがペットになんらかの方法で薬を飲ませられる方法を一緒に考える


この2つは絶妙に絡み合っているため、例を挙げて説明します。



腎臓と肝臓が悪いネコ。薬を4種類飲んでいます。錠剤が3つ、カプセルが1つです。錠剤のうち1つはおいしい味がついています。

最近、おいしい味の錠剤とカプセルだけ決まった容量、回数で飲ませられていますが、他の2種類の錠剤が極端に余っていることに、そのスタッフは気がづきました。

飼主さんに話を聞くと、食事に混ぜると薬に気づいてしまうため、口に直接入れている。しかし、忙しい時間帯だと何度も投薬することが難しい。薬自体は飲むことは嫌がらないとのこと。


ここで、スタッフが獣医師に確認したことは2つ。


・飲ませるべき薬の優先順位の確認

・薬の飲ませ方の確認


もちろん、すべて必要なために薬をお出ししているのですが、さまざまな事情から処方薬を飲ませられないこともありますよね。その時には、投薬すべき薬の優先順位を確認します。もちろん、飼い主さんから獣医師に相談していただいても構いません。

このネコのケースでは、2番目に大事な薬を毎日飲めていませんでした。そこでスタッフは、錠剤をカプセル薬にいれることをお勧めしました。カプセル薬は整腸剤。多少中身がこぼれてしまっても、問題ない。カプセルを開け錠剤をいれてから投薬することで、投薬のとき、4回も口を開ける必要があったことが、2回に減ります。


このように、その飼い主さんの悩みや状況をお聞きし、より負担が少ない、より確実な方法を一緒に考えてゆくことも、動物病院スタッフの仕事の1つです。薬によっては、カプセルを開けてはいけないもの、つぶしてはいけないもの、時間が決まっているものがありますので、投薬方法でお悩みの飼い主さんは、必ず自己判断せず、かかりつけの動物病院にご相談ください。


■診察の検査結果・薬待ちに、飼い主さんがペットのためにできる2つのこと、とは


  1. 言葉がわからないこと納得ができないことがあれば、動物病院スタッフに確認すること
  2. 薬の飲ませ方で困ったときは、自己判断せず、動物病院スタッフに相談すること



今回は、以上です。あなたと、あなたと暮らしているペットたちが、より長く幸せに過ごしてゆけるように願っています。

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武田 真優子

武田 真優子

つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師

ペットホスピスをつくるために地方移住予定/うさぎと暮らすペットヘルパー/認定動物看護師。老齢動物介護/グリーフケア/ペットマッサージ

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