あなたは、「優しい上司」か? それとも、「厳しい上司」か?

2013.04.13

組織・人材

あなたは、「優しい上司」か? それとも、「厳しい上司」か?

鬼本 昌樹
戦略人財コンサルタント 代表

部下を持つ管理者の共通した思い込みがある。 多くの管理者は、その思い込みから抜け出せないまま、部下とコミュニケーションを取り続けている。 部下と本気で向き合えない上司に明日はないと思え!

あなたは、部下からどのような評価を受けているか知っているか?

=====《厳しい上司 VS 優しい上司》=================

「あなたの部下は、あなたのマネジメントに対して不満を持っていますよ。」と言うと多くの上司は突如として怒り出すに違いない。
もちろん、こんなことは決して言えないが・・・。

ある外資系企業で“組織の活性化”のために、全社員の個別面談と上司の個別面談する機会があった。

その時、上司に対して
「あなたは、部下のマネジメントができていますか?」

また、部下に対して
「あなたは、今の上司のマネジメントをどう思いますか?」

とても面白い結果がでた。

上司の85%は、マネジメントができている。と、自己満足の自己評価。
一方、部下の意見は、67%の上司はマネジメントができていない。と、上司を評価している。

この差は何なんだろうか?

上司は「自分は公平に部下を扱っている。」

一方、部下は、
「上司は、自分の意見と違うと無視したり否定します。」
「気の合わない部下の悪口を聞かされる。」
「好き嫌いが激しく、朝の気分次第で一日が決まる。」
「空気を読め」と言われる。」などのコメントが続出。

“自信過剰な上司”、“不満を抱いたまま仕事をしている部下”
と、言うチーム環境が実態として浮彫になってしまった。(この企業では)

部下によく思われたい管理者は裸の王様?

これらを上司にフィードバックしてみると、「僕は今まで部下から不平や不満を一度も言われたことはありません。何かの間違いでしょう。」
実は、この上司は、部下からの評価で一番ひどい人。
自分では全く気がついていない! 裸の王様?

部下と本気で向き合っている管理者

「上司はとても厳しいです。いつも背筋がピーンと張った状態です。それに、よく叱れます。でも、上司は自分を認めてくれているので頑張れます。小さな成功も自分のように喜んでくれます。」

こんなコメントをくれた部下の評価が一番良かった。自分の利害に関係なく、部下と対して、自分の役割・責任に対して真剣に、本心で、本気で取り組んでいる上司に高い評価があげられた。

人気取りの上司は、実は、部下からあまり評価されていない。

部下かからの評価が一番高かったのは、“部下をやる気にさせる上司”であることをしっかり理解したい。褒めるだけの上司も不合格、叱るだけの上司も不合格、叱るときは、本気で叱れる上司。 大きなミスで叱るのではなく、小さいミスで叱る! 大きいミスは本人が一番反省をしている。そこに叱ったら逆効果。
褒めることも、叱ることもできない上司には明日はないと考えよ。

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鬼本 昌樹

戦略人財コンサルタント 代表

人事の役割は、グローバルでは2005年あたりから大きなパラダイムシフトが始まりました。それは、社員の自己実現を達成させる仕組み、制度、支援を人事が行うことです。社員が安心して会社で最大のパフォーマンスを発揮し、それが経営目標の達成、さらには事業発展に貢献できる仕組みを人事が担当する時代になったのです。 人事機能を運用管理するだけの役割は、グローバルの優良企業にはもはや1社もありません。 このような人事の役割の変化と事業の発展は等しく関係しています。日本企業の真のグローバル化、世界で戦う人材のマネジメントを行う人事部門の再構築の支援をさせて戴いております。

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