どんな仕事でも好きになれる、たった一つの気持ち。

2012.06.11

仕事術

どんな仕事でも好きになれる、たった一つの気持ち。

寺西 隆行
(株)Z会

「好き」を仕事にすることはなかなか難しいものです。 そこで、仕事を「好き」になる工夫をした方が、豊かな気持ちで働き続けることができると思います。 その時に大切な気持ち―たった一つの、気持ち。

その後、教材編集の傍ら、「高校生とつながりたい!」という思いからメールマガジンを始め、インターネット上で双方向でのコミュニケーションを追求しているうちに、Webマーケティング担当として異動、7年間のWeb担当中、おかげ様でいろいろ実績を残しました。
でも僕は、大学時代、大のIT嫌い、1997年に入社したころには、指を垂直に立ててキーボード入力していた状態(苦笑)。数学編集時代も原稿は手書きでした。
そんな僕でも、メルマガを始め、Webでも実績を残せたのは、教育に携わる人間の声を少しでも届け、学生の勉強の際の一助になりたい、喜んでもらいたい、という気持ちがあったからだと思います。

◎友人の小学教師、古田先生の言葉

友人で、札幌で小学校の先生をしている古田先生。
furu-tのブログにて、以前、「夢は語るな」というエントリーがありました。
抜粋し紹介します。

(以下引用)

「夢」と「志」は似ていて非なるもの。
「夢」の軸は自分。
「志」は「夢」に「公(おおやけ)」を足したもの。

(中略)

自分は「夢」をもつことをゴールにはしない。
「夢」ではなく「志」をゴールにする。
自分と共に「公(おおやけ)」をいかに幸せにしていくか。
そこが終着点ならばたとえ「夢」が叶わずともゴールに辿り着くことができるだろう。

(中略)

学校とは「夢」を考えるさせる所ではない。
「夢」を「志」まで磨きあげ、
それに向かって全力で駆け抜ける「感覚」をつかむところ。
ゴールを見据え、全力で駆け抜ける「感覚」を子ども達の心に刻む。

(引用終了)

「夢」に「公」の概念を足したもの、それが「志」。

この文章を読んで、今まで言葉で表せなかった感覚が、ストンと落ちました。

夢はジブンゴトです。しかし、志になると、ジブンゴトに「社会」が組み込まれます。
第三者に貢献したい、喜ぶ顔がみたい、という「感覚」を刻まれた子どもは、自分の喜びと社会からの要求に応えることが一致する…つまりは、仕事を好きになって、そのことが社会にも好影響を及ぼす、という好循環が生まれますね。

以上、タイプの違う3つの例を挙げましたが、いずれもポイントとなっているのが

「人が喜ぶと、嬉しい、ほっとする、幸せになる」

という共通項があることを読みとって戴き、なんとなく、「働くこと」において、この感覚を身につけることが、「仕事を好きになる」ために大事なんだなあ~と感じて戴けると嬉しいです。

最後に。
人に喜ばれることを意識しなくても仕事はできる、自分の好みと言う勝手な気持ちだけで追求する仕事でも満足感を得られる、という意見の方もいらっしゃるかもしれません。
僕もそのことは否定しません。
第三者に役に立つと思ってもらえるスキルを提供すれば何の問題もないわけですから。

次のページ人に喜ばれることを意識して、愚直に仕事をしていきたい

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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