ワーキングマザーの、自分らしい生き方

2012.01.17

仕事術

ワーキングマザーの、自分らしい生き方

喜田 真弓

厚生労働省が昨年発表した2010年度の雇用均等基本調査によると、女性が育児休業を取得した割合は83.7%で、2年連続低下傾向にあるという。女性にとって働きやすさとは色々な条件が挙げられるが、“働き続ける”ことのできる環境は大切だろう。既婚者またはこれから結婚する女性にとって、産休、そして育児休暇がとりやすい雰囲気というのはその一つに違いない。

「社内でも働く母親は増えています。子どもの成長によって母の悩みも変わってきます。働いていると、外で母親同士の交流の時間を持つことができないので、所属部門を越えて先輩ママの話を聞けたり、交流できる機会があると嬉しいですね。また、子どもの急病などの急なお迎えに対応しやすい、時間単位の有休を、例えば有休のうち5日だけとっていいといった制度ができればとても助かると思います」。それが実現するかどうかは、原澤はじめ働く女性社員の仕事ぶり次第かもしれない。

子育て期間中は、家でも会社でもあっという間に時間が過ぎ、自分のための時間は皆無といってもいい。それでも、仕事をしている自分と、母である自分を持っていることで、忙しい中でもとても充実している、働いていることは自分を成長させ、磨いてくれると思う、と原澤は断言する。

「今の生活を、毎日一生懸命過ごしていくことで、結果がついてくると思って過ごしています。息子が剣道をやっており、先生からいつもありがたいお話を伺うことができるのですが、その中で、“意識が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる”というお話がありました。意識が変わっても、行動に移すのは本当に大変なことだと痛感することも多いです。仕事も子育ても、自分に言い聞かせながら頑張っているような気がします。これからの10年も、地道に、焦らずしっかりと子どもに恥じることがないように生きていきたいです。私が1回目の育児休暇をとらせていただいた時は技術職で育児休暇を取得して復帰して仕事をしている同世代の人はほとんどいませんでした。後に続く後輩のためにも、技術職でも育児休暇を取得しても頑張っていけるんだという見本になるよう仕事をしていきたいと思っています」

IT業界は変化に富んでいる。遅れをとることのないよう、必死についていきたいという原澤や、原澤に続く女性社員が、これからも自分らしく、「欲張って」働けるような会社が増えれば、日本社会全体も変わっていくかもしれない。

文責: 株式会社アシスト 広報部 喜田 真弓
お問合せ:press(アットマーク)ashisuto.co.jp
     03-5276-5850

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