無投票当選者率平均18%!『原発無風選挙』に意味はあるのか?

2011.04.10

ライフ・ソーシャル

無投票当選者率平均18%!『原発無風選挙』に意味はあるのか?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

10日は、地方統一選の投票日である。大震災の影響もあり、選挙そのものへの関心が低い。きっと、投票率も期待できないだろう。

その盛り上がらないのを象徴するような数字が、今回の、無投票当選者の数である。今回は、統一地方選で、41道府県議選と15政令市議選が行われる。特に、道府県議選においては、総定数2330人に対して、なんと410人が無投票当選となっている。全体の約18%の県議が無投票で決定することになる。立候補者数も過去最少の3457人。平均競争率は前回並みの1.48倍である。
※【図解・政治】統一地方選・道府県議選の無投票当選者率(2011年4月)より
http://www.jiji.com/jc/v?p=ve_pol_election-touitsuchihou20110401j-05-w360

道府県議選における無投票当選率30%を越えそうな都市を列挙すると、、、

北海道 →31人→定数104 人
山形→16人→定数44人
千葉 →25人→定数95人
新潟 →15人→定数53人
岐阜→20人→定数46人
島根 →26人→定数 37人
香川→13人→定数41人
熊本→14人→定数49 人

保守王国と呼ばれているところがその傾向が強い。無投票率の高い千葉県の地方選のニュースを見てみると・・・無投票で当選が決まった選挙区を含む候補者の内訳は現職80人、新人57人、元職10人。新人の立候補者数は前回選挙を下回り、元職の立候補が目立つとある。要は、震災のどさくさに紛れて「元に戻っちゃう」選挙なわけである。

「保守へVS革新へ~大震災が動かした民意の対照」という記事を配信されている竹内謙氏は、今回の選挙に対して、「原発無風」の2011統一地方選挙は完全に世の中から浮き上がった存在になっていると評されている。
※参考「保守へVS革新へ~大震災が動かした民意の対照」竹内謙氏より

そう『原発無風選挙』なのである。


放射能の恐怖に怯える世間の重い空気は、風が巻き起こるのを警戒する。そもそも、民主も、自民も、原発推進の立場である。議論を巻き起こすも何も、同じ穴の狢であるわけで、この機に、巣穴から出るのは得策ではない。結局は、知ってる人が、知ってる人の名前を書きに行く、従来通りの低投票率の『思考停止選挙』になるわけである。そうやって、また、保守の魑魅魍魎達が跋扈を始める。

市民の自主的な動きは、通信インフラの技術の加速とともに、さらに活発化する。
新興の経済人達は、勝手に自立の動きを探り出す。
結局は、政治だけがいつも遅れている。
スピード格差は、大きくなるばかりである。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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