二つの日本初を誇るお好み焼き・千房、その人材哲学とは3

画像: othree

2010.08.03

開発秘話

二つの日本初を誇るお好み焼き・千房、その人材哲学とは3

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

お好み焼きをメインディッシュに、フルコースのディナーを仕立てる。日本で初めて「お好み焼きディナーコース」をメニュー化した千房は、その人材募集についても日本初、驚くべきやり方に挑戦していた。

■だまされても腹の立たない人物を店長に

「うちは採用に関して、一つだけルールがあります。中卒の子は、不合格にしない。これが千房ルールです」

中卒だからといって採用しないのではなく、その逆である。中卒なら、基本的には無条件合格となるのが、千房のやり方なのだ。今の千房は、昔とは違い抜群の知名度を誇る。ましてや昨今の求職難を思えば、人はいくらでも選ぶことができるだろう。それでも、あえて中卒を採用する。

「うちで一緒に働きたい。そう言ってくれる人は100%信用します。人間には、どんな人でも良いところと悪いところがあるんです。問題になるのは、その人がどんな相手と接するか。良い人が、良い心で接したら、その人の悪いところはでてきません。だから私は、採用する人みんなを、この人はええ人やと思って接してきました」

口で言うのは簡単かもしれない。しかし、中井社長は創業以来、そのポリシーを崩していない。実際、千房で働いていた人間が、後になって前科持ちだとわかったケースもある。千房をやめた後にトラブルを起こし、警察から問い合わせが入ったのだ。

「信じられへんかったですよ。うちで仕事しているときには、悪いところがまったくなかったんやから。でも、人って、そういうもんやないでしょうか」

成長するにつれて千房は、多店舗展開に乗り出す。新規出店に際してキーパーソンとなるのは店長だ。関西エリアで数店を出した後、静岡の百貨店から出店要請が入った。遠方への初めての出店にあたって、店長として送り出したのも中卒の人物だった。

「田舎を遠く離れて、苦楽を共にしたてきた人間、私の子飼いとも言える人物です。彼には何もかも伝えてある。彼やったら、私の目の届かないところでもやってくれると信じていました。逆にいえば、彼でさえ失敗するのやったら、腹も立ちませんから」

中井社長にとって失敗されるのは、だまされることに等しいという。だから店長として送り出す人物を選ぶ基準は一つ。その人物にだまされたとしても、納得できるかどうか。そこまで人材にこだわり、人を大切にする中井社長だからこそ、世の中をアッと言わせる日本初の人材採用法に取り組んだのだ。その驚くべき人材採用方法とは、どのようなものだったのだろうか。



⇒次回最終回
「刑務所内で募集して、面接して、内定する」へ続く(全四回)

『千房株式会社 関連リンク』
千房株式会社:http://www.chibo.com
中井社長著書:『できるやんか!』(潮出版)

◇インタビュー:竹林篤実 ◇構成:竹林篤実
◇フォトグラファー:宮田昌彦 ◇撮影協力:㈱エムツーフォト 

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