二つの日本初を誇るお好み焼き・千房、その人材哲学とは2

画像: othree

2010.07.27

開発秘話

二つの日本初を誇るお好み焼き・千房、その人材哲学とは2

INSIGHT NOW! 編集部
南青山インサイト株式会社

お好み焼きをメインディッシュに、フルコースのディナーを仕立てる。日本で初めて「お好み焼きディナーコース」をメニュー化した千房は、その人材募集についても日本初、驚くべきやり方に挑戦していた。




第2回「カッコええ店をやりたかったんです」


■お好み焼きでディナーのフルコースを作る

「5000万円かけて二号店出したと思ったらすぐに、ええ物件の話が舞い込んできました。6500万円でどうやと」

大阪はミナミの繁華街、そのど真ん中に二号店を出そうとしたときには、多くの人が反対したという。

「いくらミナミの真ん中とはいえたった14.5坪しかありませんから。普通の人が普通に考えたら、あかん、やめときとなるでしょう。ということは、人と違うやり方でいけば成功するわけやないですか」

実際、二号店については、出店前から中井社長自らが、巧みなプロモーションを徹底した。場所柄、店のまわりはスナックだらけである。その店に客として出向いては、新店についてスナックのママさんに相談する。

「応援するからがんばりや、と励ましてくれる人がいれば、失敗するからやめときと心配してくれる人もいます。後押ししてくれるママさんには、がんばることになったから頼むわとお願いにいく。気遣ってくれたママさんには、やっぱり引き受けることになったから、何とか応援しに来てなと、お願いにいく」

結果的には、たくさんの千房応援団(=中井ファン)が開店前にすでにできていた。ママさんたちは新店からお好み焼きの出前を取ったり、店の客を連れて来てくれたりする。ママさんだけではなく、お店の女の子たちも店がはねた後に寄ってくれる。

「そんなこんなで調子よく回りはじめた頃に、もう一軒でしょう。さすがにちょっと冒険かなとためらいました。でも、ここなら、自分の夢、理想の店を出せる、そう思って決断しました」

ステーキハウスを居抜きで借りてくれないか。これが舞い込んできた物件である。お好み焼きとステーキハウスでは、あまりにも違いすぎる。居抜きで使うのは到底無理、これが普通の発想だろう。ということは中井社長ならではの発想力を活かすならば、常識とはかけ離れたアイデアが出てくるわけだ。その結果誕生したのが『ぷれじでんと千房』、日本で初めてお好み焼きのディナーコースを出した店である。

「お好み焼きでフルサービス、フルコースのディナーを出す。前菜から始まって、魚料理、肉料理と続き、メインはあくまでもお好み焼きです。最後にはちゃんとデザートまでお出しする。ワインを楽しみながらお好み焼きを食べていただくようなお店。カッコええやないですか」

かっこいい店を作りたい。中井社長、積年の夢は、日本初の業態として成就した。

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