AIが効率化や情報整理を担うようになることで、人間が「効率化のための仕事」をする必要は減っていきます。 その結果、これからの手帳には、単なる予定管理ではなく、「なぜその仕事をするのか」「何を大切にしたいのか」「どんな人生を送りたいのか」といった価値観やビジョンを整理する役割が求められるようになります。 手帳は、効率化から「人生の豊かさ」で選ぶ時代へと変わるでしょう。
AIが時間管理を変える!?
AIによって私たちの仕事の仕方、組み立て方、アウトプットの方法が大きく変わりつつあります。これまでの仕事のやり方の多くは、上司や顧客、関係部署から、直接的・間接的に指示がきて割り振られ、優先順位も必然的に決まっていました。その中でも、それぞれの役割の中で創意工夫は求められていましたが、ルーティンワークの効率化や業務改善にかかわることが大半だったといえます。
ところが、AIの発展は目覚ましく、効率化や能率化といった課題に対しては、人の能力を超えて、AIが取って代わろうとしています。これからは、AIが徹底的に効率化してくれます。そうなると、特にホワイトカラーと呼ばれる人たちの生産的な仕事と言われていた「効率化するための仕事」がなくなってしまうということになります。
こうした仕事の変化は、時間の使い方、つまり時間管理の考え方にも大きな影響を与えています。
多くの人が時間管理には、手帳などのツール(オンラインやアプリのスケジューラなども含め)を活用してきました。そして、これまで手帳の役割といえば、スケジュールを管理し、やるべきこと(タスク)をリストアップし、覚えておくことをメモするという、「スケジュール」「タスク」「ノート」という、主にこの3つでした。指示された内容を記録し、やるべきことを決め、時間軸に落とし込むという流れです。
ですから、これまで、ビジネス・パーソンが手帳を選ぶときは、自分の仕事の仕方、ライフスタイルを踏まえたうえで、上記の3つの機能のバランスが取れるように、デザインや記入欄のレイアウト、そして価格によって判断する、こうしたプロセスが手帳選びの基準だったと言えます。
今でも、このような観点から手帳を選ぶ人が大半で、この選び方自体は間違いではありません。仕事の仕方に合った手帳を選ぶわけですから、仕事を効率化するという意味では、道理にあっています。
手帳に求められる機能が変わる
ところが、AIがホワイトカラーの仕事の多くを代替し始めた今、私たちの働き方や時間の使い方は大きく変わろうとしています。
タスク管理、スケジュール調整、情報整理、これらはすでにAIが得意とする領域です。「効率化」はAIが担ってくれます。これからのビジネス・パーソンはAIを使いこなし、効率化という課題はAIに任せる時代になっていくわけです。これからは、手帳に効率化を求める時代ではなくなっていきます。
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2009.10.27
2015.01.06