向き合う。

逃げないこと。向き合うこと。 簡単なようで、できていない大人も多い。 教育において一番大切なことの1つだと思います。 世田谷事件の解決を信じつつ、本コラムを。

◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

『この悲しみの意味を知ることができるなら―世田谷事件・喪失と再生の物語』
(入江杏/春秋社)
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「世田谷事件は解決する」というコラムを書かせていただきましたら、このコラムを書くキッカケになった、入江杏さんからお礼のご連絡を頂き…
ご縁があった方のことは、もっと知りたいと無意識に思う性格から、すぐに購入、本日読了しました。

いろんな人に読んで欲しい、心からそう思った書籍なのですが、いわゆる「書評」という言葉の無力さも同時に感じもしました。
「書評」が書けないんですね、正直。
どこかを部分的に切り取って評する書籍ではなく、すべてにおいて感じる書籍だから、とでも申し上げましょうか…
僕の文章の拙さもあるのでしょうけど。

ですから、書評の代わりに、読み終えた後に感じたことを書きたいと思います。

日本の国債は、信じられないくらいに積みあがっています。
日本を支えていた一つの技術、工作機械の輸出量が、2009年は世界一から陥落、中国に抜かれたばかりかドイツにまで抜かれました。

楽天の三木谷社長は言います、今やヨーロッパを旅すると、一流ホテルの家電は日本製ではなく韓国製だと。

昨年の出生数は110万人、前年より2万人ほど下がり、将来の生産者人口の比率はさらに低下することが予測できます。

これらの事実と向き合っている人は、社会のマジョリティでしょうか?

いや、マジョリティかマイノリティかはわかりませんが、少なくとも社会全体を変革するほどの波にまで、「向き合っている」人がいるわけではないことは事実でしょう。

「いや、きっとなんとかなるよ」では、なんとかならないところまできています。
「そんなの考えたくない」では、どんどん不幸になります。

事実と向き合うのが、大人の責任です。
子ども達がかわいいと思うのであれば。

向き合う、といっても、そのことにより心をどんより曇らせよ、と言っているわけではありません。
向き合って解決策を考えることで、幸ある未来を想像する勇気と逞しさを、できる限り持ち合わせることが、今後の社会で最も大切なことの一つだと思うんです。

本当の喜びとは。人の温かみとは。
悲しいこと、不幸なことから目を逸らし続けると、得ることができません。
悲しみや不幸を直視すること、その上で次の一歩へ進むことが、人間は人間たる崇高さだと思いますし、だからこそ「生」って素晴らしいと思うのです。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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