スタバ体験で有名になった経験経済的価値をもう一度考えてみる

2009.02.01

営業・マーケティング

スタバ体験で有名になった経験経済的価値をもう一度考えてみる

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

もはや古いですが、経験経済的価値をもう一度、考えてみようと思います。これからは商品の使用を通じて得られる経験を売るんだ!とよく言いましたね。例えば、スターバックスはコーヒーを売っているのではない、スターバックス体験を売っているんだ!とよく言いました。

 ほぼ、ここに答えを書いていますが、別にキャラクターという形に結実しなくてもいいですが、世界観の共有体験を約束しただけで売れるところに行こうとしたほうが楽ですよ、というところです。

 経験経済的には、その世界観の共有体験にお客さんが勝手に感動してくれて、お金を払ってくれる。

 ある意味、清涼飲料のQooも同じですよね。

 スタバも、もうスタバと言っただけで、あのマークを見せるだけで、豊かなスターバックス体験の世界と、コーヒーを飲んだ人がつながれるようになった、という判断をしたのでしょうか?

 真相は「経営陣のみぞ知る」ですけどね。

 ただね、何のインサイトもなく、キャラクター作ればいいわけではないですよ。「ぴちょん君」は後付け的に見ると、エアコンから吹く風に癒されたいという感覚がみんなにあるのだ!というインサイトがある。

 そこをうまくキャラクター化しているのでしょうね。

 ただ、私は「後付けが大嫌い」なので、自分でもインサイトを出してみましょう。

 エアコンは「サッカーで言うと審判のようなものでは?」と思います。

 どういうことかと言いますと、サッカーの審判は、存在を主張されるとうっとうしいのですね。

 やたらイエローカードやレッドカードを出したり、笛をピーピー吹いたりする審判は嫌ですね。

 試合は円滑に動いていて、「あれ、審判いたんだ」というような審判が理想的ですよね。

 私は家に帰って、エアコンのスイッチを入れるのが習慣のようになっています。

 ただ、エアコンの存在を意識しなくてはいけないよりは、家に帰ったことをエアコンがわかってくれて、その時の最適温度を計算して、空気を調整してくれて、「ん?部屋がなんか気持ちいいな。なぜだろう?そうかエアコンがやってくれたんだ!エアコンあったんだ!」というようなことがいいのでは?と思います。

 そうすると、部屋に帰るたびに感動できる。そんな「ひそやかな審判君!」が約束しなくてはいけない機能はいくつかありますけど・・・。

 その機能をベースにして、エアコンという商品のフォルムを通じて、つながる「ひそやかな審判君の世界」を共有しませんか?というようなことでもよいかもしれません。

 え、駄目ですか?

 ・・・。そうですか。ごめんなさい。

 商品企画は難しいですね。

 さて、文章は一切構造化しないでつらつら書いています。ごめんなさい。

 ただ、最近はあんまりかっちりしてても伝わらないかな、と思っていて、こういうスタイルで書いています。

 今後も商品企画的なところも書いていければと思います。それでは次回をお楽しみに。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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