「フリージャーナリスト北野武」ってどうよ?

2008.10.19

ライフ・ソーシャル

「フリージャーナリスト北野武」ってどうよ?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

俺たちひょうきん族で暴れるビートたけしに、明日のテレビの笑いを見い出し。「その男凶暴につき」「ソナチネ」で、監督・北野武に痺れた。 そんな1人のファンとして、愛を込めて「フリージャーナリスト北野武」にいちゃもんをつけたい。

TBSで10月から始まったら情報番組『情報7days ニュースキャスター』をご存じだろうか。

『ブロードキャスター』の後番組として、安住紳一郎アナウンサーをメインキャスターに抜擢した、なりもの入りのニュースバラエティ番組。そこに“顔役”になる大物として、ビートたけし=北野武が起用されている。
北野武側の意向で「司会」でも「映画監督」でもなく「フリージャーナリスト」として出演。吉崎隆編成局長は「一視聴者としてものを言わせてもらう、というたけしさんの覚悟の表れでは。たけしさんの生情報番組出演は記憶にない」とニュースにあった。

最初の1回しか見ていないのだが・・・
ニュース番組での「フリージャーナリスト北野武」は、痛いっ。

『テレビタックル』で政治家と議論する論客としての北野武は、面白い。
24時間テレビでおふざけをするビートたけしに、ジャーナリズム精神も感じる。
しかしながら、この番組でのフリージャーナリスト・北野武は、成立していない。

「地球に優しくしたいなら人間殺さないといけない」と政財界やマスコミによる「エコロジーブーム」の欺瞞性および浅薄さを皮肉ったり・・・。

「僕は護憲の立場なんですよ。だけど、憲法を認めるかどうかの国民投票はするべき」と、民主主義政治の本流に切り込んでみたり・・・。

「お笑いのくせに、愛と涙ばっかしやりやがって。インチキくせえことばっかり」と、欽ちゃんこと萩本欽一の一連の活動に突っ込みを入れてみたり・・・。

その舌鋒を、個人的には、支援する。よく言ってくれたとも思う。
・・・しかしだ・・・
それは、ジャーナリストの仕事か。
そういう意見が言えたら、みんなジャーナリストなのか。絶対に、違うっ。

北野武は、私達大衆の気持ちをわかりやすく代弁してくれる論客であって、
ジャーナリストではない。
その意見は、社会風刺は利いているし、痛快ではあるが・・・
それは、あまりに「俗」である。

「インスタントラーメンとかポテトチップスみたいなスナック食品を、これほど食っている時代は今までない。インスタント食品を食べ過ぎると、アドレナリンの分泌が異常になるって言ってる学者もいる。そう考えると、キレる子供が増えるものわかる気がする」なんて言う、俗な若者論は、あまりにも短絡的だ。
タレントとしてのご意見としては、面白いが・・・それをジャーナリストを名乗ってやってはいけないと思う。安易な犯人捜しの片棒を担ぐのは、ジャーナリストの仕事ではない。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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