リーマン負債総額64兆円。超ド級のバカシステムに学ぶ!

2008.09.24

ライフ・ソーシャル

リーマン負債総額64兆円。超ド級のバカシステムに学ぶ!

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

負債総額が64兆円っ。 リーマンブラザースの倒産は、その額まで、超ド級。 大きなアメリカンドリームの先には、 超ド級のアメリカンな地獄もあったというわけだ。

サブプライムローンの不払いから始まった金融危機について、
難しい解説や今後の展望を語るほどの知識を持ち合わせてはいないが・・・
ブログ『内田樹の研究室』の最近の記事「アメリカの夢」を読んで、何かしら頭を整理できた。
学ぶべきコトが見えてきた。
そこには、こういう指摘がされている。

サブプライムローンというのが今回の直接の火種であるが、これは要するに「払えない借金の証文」に「今は無理だが、未来の私には払えるんじゃないか」という「錯覚」によってハンコを捺させるシステムである。
「未来のオレ=ほんとうのオレ」は今のオレより「金がある」ということを信じることのできる人間だけが身の丈に合わない借金をする。
これは古今東西を問わず「借金の定法」である。

つまり、サブプライムローンというのは、現にたいへん低い社会的評価しか受けていない人たちを対象に、「あなたへの外部評価は不当に低く、ほんとうのあなたはもっと高い評価を受けて然るべきであり、必ずや受けるであろう」という悪魔の囁きをもたらすことで成功したシステムなのである。

これに、「あなたがローンで買った土地は価格が上昇し続ける」という「土地神話」が一枚噛むのであるが、これも「あなたがいま所有している土地の外部評価は不当に低く、いずれその本来の評価に達するであろう」という、外部評価と自己評価の「埋められるべき落差」という物語を前提にしている。

「身の丈に合わない借金をする人間」を生み出し続けることで利益を上げるシステムとは、「バカを構造的に備給し続ける」ことでのみ生き延びることのできるシステムだったということである。

合点であるっ。

こういうシステムに歯止めをかけ、ちゃんとどこかでバランスをとるには、
「社会評価と自己評価にズレのない」ヒトか、
「社会評価の方が自己評価より大きい」ヒトの英断が必要なのだが・・・
それも、アメリカンなおおざっぱなドリームに飲まれていってしまった。

アメリカの人々の「未来のオレ」と「いまのオレ」の評価額のズレが、
総額64兆円。
アメリカという国自体が常に妊んでいる、
世界からの外部評価と自己評価のズレが暴露された結果なのだ。きっと。

夢にお金がひっつくと、権力になる。
権力は、必ず暴走し・・・自滅する。
ドル神話の崩壊は、自己評価の肥大から始まっているのだ。

この問題は、「アメリカのお馬鹿さんっ」の他人事では、済まないっ。
「いまのオレは、ほんとうのオレじゃない」という想いは、誰もが持ってる。
だから、私達全員が、
バカを構造的に作る仕組みに飲み込まれるリスクを抱えている。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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