【勝間式「利益の方程式」】(著)勝間和代

2008.08.29

ライフ・ソーシャル

【勝間式「利益の方程式」】(著)勝間和代

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

今売れているのは「ビジネス頭を創るフレームワーク力」の書籍ですが、少し前の「万能利益の方程式」を解説します。読んでみて思いましたが、この人のすごいところは、なんでも「勝間流」と言い切ってしまうことだと思います・・・。

 私はコンサルタントを名乗っている割に、名前をつけるのがあんまり好きではないんです。

 でも、この人は名前をつけるのが大好きですね。というか、強い名前をつけること、そして言い切ってしまうことの重要性を認識しているんだと思います。

 わかりやすい、わかった気になりやすい「名前」というのはすごーく大事です。

 ナレッジというのは、誰が言い始めたかわからないものが多いですが、少し統合して、○○式!と言ってしまえば、自分の流派を創始したようなものですからね。

 この本に出てくる「万能利益の方程式」というのも、いろんな人がいろんな角度で言っていることを勝間流!と言い切っているところがすごいです・・・。私にはそんな自信はありません・・・。

 まあ、それはさておき、この本のアウトラインをご説明しますと・・・

 企業は利益の獲得を目指して活動すべきなのだが、意外と製造業以外の日本企業では、しっかりと利益を出していくことが行動規範として現場に浸透していない。

 ワークライフバランスの実現といった社会的価値のためにも、利益を目的とした活動に企業活動はしっかりと絞り込んでいくべきである。

 ただ、利益を目的とした企業の行動管理には大きなコストがかかる。なかなか利益を目的とした行動が企業の現場には浸透しない要因の1つである。

 そこで、厳密な計算でなくても利益が簡単に出せる方程式を私(著者)は編み出した。勝間流、万能利益の方程式である。それは・・・

利益=(顧客当たり単価-顧客当たり獲得コスト-顧客当たり原価)×顧客数

 である。

 この4つのキーレバーによって、利益が決まってくる。

 すると、企業は顧客単価を上げつつ、顧客の獲得にかかるコストを下げつつ、顧客に提供する商品、サービスの原価をクリティカルな部分以外をそぎ落とすことで下げつつ、顧客数を増やしていくべきである。

 ・・・ぐらいでしょうか。細かいこともいっぱい解説が書いてあります。いろいろな本で紹介されていることがこれでもか!と出てきます。本当に読書家な方ですね。

 利益を増やすための行動原則と題して、細かなお話しがいっぱい書いてありますので、頭で理解するのには、とてもいい本ですね。

 私が読んでいて思ったのは、やや悪徳商法な会社がすごくあこぎにやってきたノウハウを一般公開したようにも見える本でした。

 いわゆる儲かっているけど表に出てこない企業の儲け方というか・・・。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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