2026.09.22
社員とは何か、国民とは何か ――私たちはいつから、自分たちの未来を「誰かの仕事」にしたのか
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
あなたは、本当に「社員」だろうか。 会社から給料をもらっている、という意味ではない。 自分が所属する会社が、5年後、10年後にどうなっているのか。その会社がこれからも顧客に必要とされるのか。若い人が育っているのか。社会にどんな価値を残すのか。 そうしたことまでを、自分の問題として考えているだろうか。 そして、もう一つ聞いてみたい。 あなたは、本当に「国民」だろうか。
正社員はいる。しかし「社員」はいるのか
私は、社員とアルバイトの違いを、単なる雇用契約の違いとは考えていない。
アルバイトは、基本的には任された時間、役割、作業に責任を持つ存在である。
もちろん、その仕事に誇りを持ち、職場全体のことまで考えて働くアルバイトもいる。
しかし、社員には、本来もう一段広い責任があるのではないか。
自分の作業だけではなく、所属する企業の未来に責任を持つ。
それが「社員」という存在だと私は考えている。
経営者と同じ責任を背負えということではない。
売上をどう伸ばすか。
顧客から選ばれ続けるにはどうしたらよいか。
職場で困っている人はいないか。
若い人は育っているか。
無駄な仕事は放置されていないか。
もっと良い方法はないか。
この会社が社会から必要とされ続けるために、自分は何ができるのか。
その問いを、自分の責任の外に置かない。
それが社員ではないだろうか。
ところが今、日本企業には正社員は大勢いても、その意味での「社員」は減っているのではないかと感じる。
会社にさほど興味がない。
経営が何を考えているのかにも、それほど関心がない。
会社が10年後どうなっているかより、今日の仕事をきちんと終えることの方が重要である。
もちろん、仕事はする。
メールを返す。会議に出る。資料をつくる。数字を追う。報告をする。任された仕事には責任を持つ。
そして、それを続けていれば給料は振り込まれる。
生活もできる。
だから、会社の未来を深く考えなくても、今日困ることはないのである。
CHANGE
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株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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