2026.10.20
組織の成長を阻害する管理職ランキング ――データで見る「組織を止める上司」10の特徴
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
組織が成長しないとき、私たちは市場環境や人材不足、若手の主体性、制度や戦略の不備に原因を求めがちである。もちろん、それらは現実に存在する問題だ。しかし、多くの企業や組織を長年見ていると、もう一つ、避けて通れない存在がある。管理職である。
組織の成長を阻害する管理職ランキング
――データで見る「組織を止める上司」10の特徴
組織が成長しないとき、私たちは市場環境や人材不足、若手の主体性、制度や戦略の不備に原因を求めがちである。もちろん、それらは現実に存在する問題だ。しかし、多くの企業や組織を長年見ていると、もう一つ、避けて通れない存在がある。管理職である。
ここで言いたいのは、「管理職が悪い」という単純な話ではない。むしろ組織の成長を止めてしまう管理職ほど、真面目で責任感が強く、過去には優秀なプレーヤーだったというケースも少なくない。上司から求められた成果を出し、失敗を減らし、部下を管理し、問題を起こさず、会社のルールを守ってきた。その結果として管理職になった。
つまり彼らは、ある意味ではこれまでの組織に最も適応した人たちなのである。だからこそ問題は深い。会社が長年「正しい管理職」として育ててきた人たちの在り方そのものが、環境変化の激しい時代には、組織の進化を妨げる可能性を持ち始めているからだ。
とりわけAIをはじめとするテクノロジーの進化は、その問題を一気に可視化した。世界経済フォーラムの「Future of Jobs Report 2025」では、企業は2030年までに現在必要とされている主要スキルの39%が変化、あるいは陳腐化すると見込んでいる。重要性が高まるのはAIやビッグデータ、テクノロジーリテラシーだけではない。創造的思考、柔軟性、好奇心、生涯学習といった能力も、これまで以上に重要になるとされている。
つまり、これから問われるのは「何を知っているか」だけではない。自分自身をどれだけ更新し続けられるか。その力が、個人だけでなく組織の競争力そのものになりつつある。
では、この時代に「組織の成長を阻害する管理職」には、どのような特徴があるのだろうか。以下のランキングは、特定の調査機関が発表した順位ではない。さまざまな調査データと、組織・人材開発の現場を長年見てきた経験から整理したものである。
そして、このランキングは嫌いな上司を探すためのものではない。最後に問われるのは、自分自身である。
第10位 「自分がいないと回らない組織」をつくる管理職
「あの部長がいないと決まらない」「あの課長に聞かないと分からない」。こういう管理職は、一見すると非常に頼りになる。知識があり、判断が速く、経験も豊富で、困ったときにはたいてい答えを持っている。
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株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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