2026.09.22
社員とは何か、国民とは何か ――私たちはいつから、自分たちの未来を「誰かの仕事」にしたのか
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
あなたは、本当に「社員」だろうか。 会社から給料をもらっている、という意味ではない。 自分が所属する会社が、5年後、10年後にどうなっているのか。その会社がこれからも顧客に必要とされるのか。若い人が育っているのか。社会にどんな価値を残すのか。 そうしたことまでを、自分の問題として考えているだろうか。 そして、もう一つ聞いてみたい。 あなたは、本当に「国民」だろうか。
社員とは何か。国民とは何か。
答えは意外とシンプルなのかもしれない。
自分が所属する場所の未来を、誰かの仕事にしない人。
それが社員であり、
それが国民なのではないだろうか。
私たちは、自分の未来については真剣に考える。
収入。
健康。
資産。
キャリア。
老後。
子どもの将来。
しかし、その自分の未来は、会社や社会や国の未来から切り離されて存在しているわけではない。
会社が弱くなれば、自分の人生にも影響する。
社会が弱くなれば、自分の生活にも影響する。
国が弱くなれば、次の世代にも影響する。
つまり、
会社の未来を他人事にするということは、自分の職業人生の一部を他人事にすることである。
そして、
国の未来を他人事にするということは、自分たちの人生の舞台そのものを他人事にすることである。
共同当事者であることは、楽ではない。
考えなければならない。
関わらなければならない。
時には面倒なことも引き受けなければならない。
しかし、その面倒さをすべて誰かに渡してしまった社会の先にあるのは、
「自分の未来なのに、自分では決められない世界」
である。
だから、最後にもう一度問いたい。
あなたは、ただ仕事をする「ワーカー」なのか。
それとも、会社の未来をともにつくる「社員」なのか。
あなたは、ただこの国で暮らす「利用者」なのか。
それとも、この国の未来をともにつくる「国民」なのか。
そして何より、
私たちはいつから、自分たちの未来を「誰かの仕事」にしてしまったのだろうか。
CHANGE
2026.08.25
2026.09.01
2026.08.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
フォローして齋藤 秀樹の新着記事を受け取る